守山菜穂子 | Mint Days

ブランドコンサルタント 守山菜穂子のブログです。

週刊ダイヤモンドで「ビジネス哲学」特集!

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6月3日発売のビジネス雑誌
「週刊ダイヤモンド」の第一特集が
「使える哲学」で、ちょっとびっくり。

「週刊ダイヤモンド」は、
「日経ビジネス」、「東洋経済」と並び
日本3大ビジネス誌と呼ばれており、
経済界への影響が非常に大きな雑誌です。

そのダイヤモンドが
巻頭特集で67ページにも渡り
「ビジネスに哲学を取り入れるススメ」を
表現していました。

 

各特集の見出しは、こんな感じです。

・なぜ哲学がビジネスに必要なのか
 〜日本人が知らない哲学の力

・ゼロから始める哲学的思考入門

・仕事に効く!議論の実用スキル
 クリティカルシンキング

・カリスマ経営者たちの思考法を哲学で読み解く
 (孫正義、カルロス・ゴーンなど)

・ビジネスマンは、なぜ哲学と論理を学ぶべきか

・教養としての哲学

・答えのない時代を生き抜くための
 ビジネスに効く哲学12大キーワード

・今なぜ「東洋思想」なのか?

・哲学で読み解くJ-POP

・「哲学活用」のビジネス現場
 (クロス・フィロソフィーズ 吉田幸司さん取材)

・哲学シンキングをビジネスに取り入れた企業例

・欧米企業で人気が急上昇、哲学コンサルティングとは?

・AI、バイオテクノロジー…
 現代の難問を哲学する 混迷する新時代の知の最前線

・フランスの高校生が受験する
 バカロレア「哲学」試験に挑戦!

 

週刊ダイヤモンド
6/3発売(6/8号)
特集「仕事に必須の思考ツール、使える哲学」
 


一部の記事はWEBにも出ておりました。

日本人が知らない、
ビジネスに「哲学」という学問が必要な理由
-DIAMOND online

diamond.jp


なぜこの雑誌の特集に敏感になっているかというと
私は2014年から、
哲学対話を推進するNPO
「特定非営利活動法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ」の
理事を務めているからです。

団体ホームページはこちら:

ardacoda.com

 

アーダコーダ、とは
「あーだこーだ、じっくり話し合おう」
という態度を名称化したもので
自分が関わる団体ながら、印象に残る
ユニークなネーミングだな、と思っています。

 

アーダコーダでは
「哲学的な思考」の持ち方や、
「哲学対話」を社会に広めるための活動、
哲学ファシリテーターの育成などを行なっています。

面白いのは、このNPOのメンバー構成。

大学の哲学科の教授、
哲学を専門とする学校教員、
子ども向けの哲学教室の先生、
大学で哲学を学んだビジネスパーソン、
哲学が好きなビジネスパーソン
などが集っているのです。

哲学対話が好きなこと、だけが共通で
年齢も、出自も、バラバラ。

多様な対話ができるベースがすでにあります。
 

私自身は、今までに
いくつかの企業でのビジネス哲学対話研修で
ファシリテーターを務めてきました。

ビジネスのメニューはこちら:
ardacoda.com

 

 

また本業の、コンサル業でも、
ビジネスのガチな現場で、
ブランド構築、商品開発などのシーンに
哲学対話を組み込んでいます。


さて、ここまで実情を書いてきましたが
そもそも、哲学とは何か。
私は「答えのない問題を追求する姿勢」
だと思っています。

 

「即物的な答え」を欲しがる人が多い中、
ググれば手のひらの上に何でも答えが出る世の中で、
「働くとはどんな意味があるのか」
「人を愛するとはどういうことか」
…そんな答えのない問いについて、
深く考えることができるのが
哲学対話の面白さだと感じています。

 

ビジネスにおいては
「なぜ、我々はこのビジネスをするのか」
「成功するとはどういうことか」
「ビジネスのゴールはどこか」
「未来をどう描くのか」
こんな、根源的なことを話さなければいけないシーンが
時にあります。

企業のミッション、ビジョン
また企業理念などを整理するとき。

また、
商品やサービスのゼロベースの立ち上げを
行うときです。

そんなとき、私は
哲学対話のファシリテーションの手法を
クライアントや、チームとの対話に
取り入れています。

 

ということで、
ビジネス近辺の哲学対話に関する情報に
私は、割と敏感なつもりでいましたが
日本で、ここまで大きくビジネス哲学が
取り上げられた雑誌「ダイヤモンド」の特集は
かなり画期的なことだと感じました。


ビジネスで哲学を活用できる、
日本社会の経済活動に哲学が必要になる
ということは
真の哲学者たちにフィーをお支払いできる、
ということでもあります。
素晴らしい。

「深く考えたい」人が増え、
そのやり方を教えることで、生活できる人が増える
という可能性もあります。

今まで比較的、「素早く考える」ことが重視されていた
日本において、
なんだかベクトルが変わってきたのかも。

面白い未来が待っていると感じました。

 

週刊ダイヤモンド
6/3発売(6/8号)
特集「仕事に必須の思考ツール、使える哲学」
 

 

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