守山菜穂子 | Mint Days

ブランドコンサルタント 守山菜穂子のブログです。

カラダのカタチ|Beautiful 40’s -07

柳の木のように、すらりと痩せている人。
下半身がぽっちゃりして、洋梨のような体型の人。
身体、全体がむっちり、ぷくぷく、ふくよかな人。
すっくとまっすぐ立つ樹木のような、大きな体型の人、
可憐に咲く花のような、ひらひら小さく華奢な人。

いろいろな体型の人がいる。

私を含む、私の周りにも。

 

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腕が長い人、短い人、曲がっている人、
腕がない人、腕の長さが違う人。

脚が長い人、短い人、曲がっている人、
脚がない人、足の長さが違う人。

 

脂肪がつく人、つかない人。
骨格がしっかりしている人、骨が柔らかい人。

 

顔が丸い人、とがったあごの人、
グラマーな人、さっぱりした胸元の人。

 

肩が丸いひと、いかり肩のひと、
薄い肩のひと、厚い肩のひと。

 

指がすらりと長い人、指がちびっと短くて丸い人、
指がゴツゴツしてる人、指がふわふわしてる人。

 

 

身体フル装備の人もいれば
何かがない人もいる。

 

何かのパーツを失った人もいれば
取りたくて除去した人もいる。
なかったものを、わざわざ足したりしてる人もいる。
生まれつき、ない人もいる。

 

引っ張ったり、ゆるめたり。
切ったり貼ったり。
見せたり。隠したり。
巻いたり、伸ばしたり。

 

 

エディターの池田美樹さん
毎月、お送りしているサウンドマガジン
「Beautiful 40's(ビューティフルフォーティーズ)」。

今月のテーマは「ボディライン」。

 

女性誌で、夏の「定番」とも言えるこのテーマ。
これについて書こうとして、
私は考え込んでしまいました。

 

ボディラインは千差万別……。

 

本当に、千差万別なのです。

 

同じカラダはふたつとない。

 

どんな体型の人も、
どんなカラダのカタチを持っている人も
本当に、本当に美しい。

と思うのです。 

 

私は、たくさんのプロの女優やモデル、
あらゆる業種で働いているワーキングウーマンたち、
そして障がいや難病のある女性たちを
今までの人生で、1,000人以上、取材・撮影してきました。

この「バラエティ」が、私の誇りです。 

 

 

「私、O脚なんです。」
「そうかそうか。かわいいじゃん。」

 

「私、腕が人と違う形してるんです。」
「そうかそうか。かわいいじゃん。オリジナル。」

 

「私、太ってるんです。」
「そう思うんだね。でもかわいいよ。ぷにぷにしてて。」

 

「目尻のシワがいや。」
「そうなんですね。でも、笑いジワ、かわいいですよ。」

 

本当にそう思うんです。
お世辞を言う必要もないし。

 

 

 私? 私の体型はね。

典型的な洋梨型で、太ももが大きい。
右脚がどうやら外向きについているみたい。
右足だけいつも外を向いている。

肩はいかり肩。水泳やってたからかな。
首の骨が曲がっているそうです。だから、慢性肩こり。
胸は丸くて、固いから、寄せてあげてがうまくできない。

顔はのっぺり族のっぺり科。
唇は、アルトサックスを吹いていたので厚くなってしまった。
髪は、日本一、硬くて黒い自信がある。守山家の髪。
シミたくさんある。シワもある。
白髪は大問題。

子どもの頃から、左目がよく見えない。
両目ともに強遠視&強乱視。
コンタクトレンズを15歳から入れてる。
レンズがないと本も読めない。

内臓もあちこちいろいろあるよ。
詳しくは書かないけど。

かわいいです。自分の身体だから。
身体をかわいがっているから。

 

 

日本に、外国人が増えて
日本人とのハーフや、帰化した人も増えて
あらゆる言語、宗教、文化、肌の色の人が
街に普通に増えてきた。

 LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスセクシャル)を
カミングアウトする人も増えて

「女芸人」や、「女性アスリート」など
「昔からの分かりやすい女らしさ」を
やすやすと超えていく面白い人が増えて。

強い女性がカッコよくなって
企業経営や政治に関わる女性も増えて、

高齢の女性たちは、今を楽しんでいる。
70代、80代も、「恋愛・グルメ・女子旅」ですって。

 

こんな風景は、20年前にはなかった。 

世界はここまで来た。

 

だから
「標準体型」とか
「Sサイズしかイヤ」とか
「モデル体型」とか
「くびれがなきゃダメ」とか
「若く見えたい」とか

そんな「昭和」な価値観は、
本当にもう、全部捨てちゃっていい。
ひとつも、ほんっとに、どうでもいい。

未だに「昭和の平均情報」しか伝えていないメディアは
ダイバーシティ(多様性)が合言葉のこの現代に
化石として滅びてしまえばいい。

 

 

「かわいさ」や「チャーミング」に上限はないし
下のラインも別にない。

 

世界中の女子が、
今日より一歩でも自分をかわいいと思えて、
自分を好きになれたら、
いいと思うんです。

どうせ、みんな人と違う体型なのだから
自分だけの身体を愛して。
その身体を、楽しんで。

 

「標準の美しさ」を忘れよう。

 

あなたの身体は、天から授かったアート。
完成形はない。
パーフェクトもない。
一生かけて、手を加え続けるアート。
終わりのないアート。

 

愛の前に、愛着がある。
まずは見つめて、触って、手をかけて、
自分を愛してあげてあげて。

 

私はね、あなたのその身体が好きだよ。
だって、かわいいもの。

 

 

イギリスのテレビ局「Channel 4」による
パラリンピック応援動画も見てください。

 

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