私の若い友人。
視覚障がいを持つ松田昌美さんが、
「テープ起こし専門 ブラインドライター」のお仕事を始めました。
(写真の説明)松田さんウェブサイトのキャプチャー画面
「テープ起こし」とは、
雑誌や書籍・WEBなどの記事を作成するときに
インタビューした音声を聞きながら、
文字(テキスト)に起こす作業のこと。
「(カセット)テープから文字を起こす」という意味ですね。
ふ、古い!
もちろん、もうとっくに、20年ぐらい前から
「テープ」ではなく、スマホやICレコーダによる
「音声データ」なのですが、
「業界用語」として、「テープ起こし」という言葉だけが
残っています。面白いですよね。
昌美ちゃん。おしゃれで賢い人。
(写真の説明)白杖をついてまっすぐ立っている昌美さん。目をつぶって、耳をすましています。
さて、昌美さんは、子供の頃から「弱視(じゃくし)」があり、
現在では、目の前に出された指の数がわかる程度」の視力。
光と、色が、うっすらわかる感じの見え方だそうです。
日頃の生活では、「白杖(はくじょう、視覚障がい者の白い杖です)」を
ついて出かけています。
ところが彼女は、聴覚が劇的に優れています。
例えば、ICレコーダーでインタビュー会場の音声を聞きながら、
その足音から、人物の体型がわかる。といいます。
足音には、重さがあるらしいんですね。
(私、そんなこと、考えたこともなかったです)
また、同時に3〜4人が話している状況で
誰がどの声を発しているか、正確に聞き分けることができます。
自分の書いた文章を、音声で再生して確認しながら、
同時にインタビューの録音を聞くこともできるとか。
現代の「聖徳太子」か!と言ってみたくなります。
彼女は、音声への勘所の良さ、
そして文字の読み書きが大好きという特徴を生かし、
「ブラインド・ライター」という職業を名乗り
テープ起こし専門のビジネスを始めました。
「テープ起こしなんて、大嫌いだ」という
編集者、ライターの皆さん。
安価でスピーディ、そして的確に起こしてくれる
彼女にお仕事を発注してみませんか。
私はブランディングをお手伝いさせていただき、
また、仕事で何度もテープ起こしを依頼した経験から
本サイトに推薦文を寄せています。
2015-12-17追記:
たくさんの方が彼女のビジネスを応援してくれています。
経済評論家、中央大学ビジネススクール客員教授
勝間和代さん。
元オリンピアン・プロ陸上選手・スポーツコメンテーター
為末 大さん。
応援します 「テープ起こし専門・ブラインドライター」視覚障がいの松田昌美さん - 守山菜穂子 | Mint Days https://t.co/tclTPGvIgr
— 為末 大 (@daijapan) 2015, 12月 15
「スターバックスマニアックス」などの著書がある
"偏愛系フードライター"小石川はるかさん。
素晴らしい RT @nao_moriyama ブログを書きました。編集・ライター業の方のご負担を減らすビジネス始まりました!▷「テープ起こし専門・ブラインドライター」視覚障がいの松田昌美さん - 守山菜穂子 | Mint Days https://t.co/DN2SRE3aEM
— 小石原はるか (@H_koishihara) 2015, 12月 15
プロブロガー・イケダハヤトさん。
すばらしいですね。障害を強みに。/ 松田昌美|テープ起こし専門|ブラインドライター https://t.co/9KzfEcRrHV pic.twitter.com/fJv2sZKUOZ
— イケダハヤト (@IHayato) 2015, 12月 16
2016-01-26
「ジモコロ」で記事にしていただきました。
松田さんの超速スピードでの音声再生がわかる動画も入ってます。
ぜひご覧ください。前後編です。
2016-07-14
ホームページ作成サービス「ペライチ」のユーザー代表として、
松田昌美さんのインタビュー動画が掲載されました。
動画はこちらから
自分の特性を活かして、自分にしかできない仕事をつくる。
「これは、あなたでないと」と指名でお仕事が来る。
誰にでも、パーソナル・ブランディングはできます。
自分の特性を、じっくり見つめていただきたいと思います。
パーソナルブランディングの詳細はこちら
このページは、音声読み上げ機能を使って読んでいる方のために、
写真の説明を、目には見えない色でそっと記載してあります。気づいてました?
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