守山菜穂子 | Mint Days

ブランドコンサルタント 守山菜穂子のブログです。

五感を震わせる、真っ暗闇のエンターテインメント 「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」

 

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(写真=ミント・クリエイターズセッションの看板)

五感を震わせる真っ暗闇のエンターテインメント
外苑前「ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)」の
貸し切りイベントを行いました。

 

*この記事は、2016年1月に実施したイベントのレポートです。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」外苑前会場は
惜しまれながら、2017年8月末をもって営業を終了。

しかし、2019年秋に「(仮称)神宮外苑ホテル」内に
新しい会場が生まれるそう。楽しみですね!

懐かしの外苑前会場での様子を、ブログに残しておきます。

 

2016年1月22日(金)。
新企画「Mint Presents Creator's Session(ミント・クリエイターズセッション)」が始動しました!

これは、メディアプロデューサー/ブランドコンサルタント
守山菜穂子の琴線に触れた
面白いモノ・ヒト・コトを紹介する、
不定期開催のイベント企画です。

 

クリエイター同士のセッションで、
新しい価値観が産まれる
その<うねり>の発生源のような場を作りたいと考えています。

 

記念すべき第1回は、
五感を震わせる真っ暗闇のエンターテインメント
外苑前「ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)」の
貸し切りイベントを行いました。

 

いま、東京に住んでいる人が
いちばん気になっているというイベント
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。
あなたは、もう体験されましたか?

「ダイアログ」は「対話」の意。
「暗闇の中の対話」という名のこのイベントは、
1988年、ドイツの哲学者 アンドレアス・ハイネッケの
発案で誕生しました。

参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、
暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障がい者)の
サポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。

その過程で、視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、
コミュニケーションの大切さ、
人のあたたかさを思い出します。
(DID公式サイトより)

 

これまでに、全世界39カ国・130都市以上で開催され、
2015年現在で800万人を超える人々が体験。
日本では、1999年の初開催から今までに約16万人が体験したとか。

かく言う私は、15年間に6回も参加している、
大のDIDファン。

目の前にある、自分の手も見えないほどの、真の暗闇
この、肉体的、精神的な浮遊感は格別!!

90分間の暗闇体験を経て、日常に戻ると、
自分の五感がいつもと違い、
新しい自分になれたことを体感できます。

 

聴覚、嗅覚、触覚、味覚。
日頃、あまり活用されていない五感のうちの4つが、
視覚を遮断することにより、確実にイキイキとし始めるのです。

現在の外苑前(東京)の常設会場ができる以前、
期間限定で、新宿の高層ビル街や、赤坂の廃校を利用した
特設会場で開催していたころから、
何度も通い詰めています。 

 

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(画像は内部のイメージ。90分間の暗闇体験。しびれます)真っ黒の写真が3枚

暗闇内ですることは、季節ごとに変わるのですが、
1月は「お正月スペシャル」を開催中とのことで、
なんと、真っ暗闇の中で
筆と墨を使った「書き初め」を行いました。

 

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墨をする音…

 

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土のような、苔のような、湿った墨のにおい。

 

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冷たいすずり。

 

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何も見えないけど、墨汁をこぼさないように。

 

色紙の裏表、上下は、触って考える。

裏と表では触感が違います。

 

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「今年のテーマとなる1文字を」
というアテンドさんのご案内で
私が色紙に書いた文字は「光」。

 

真っ暗闇の中で「光」と書こうと思ったなんて
後から思えば不思議ですが、
とっさに、書きたいと思いました。

「光」とは自分の外側にあるのではなく
内側にあるものなのかもしれません。

 

さて、お疲れさまでした〜!
明るいところに、戻ってきました。

 

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アテンドさんを囲んで記念撮影。

 

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あちこちが欠けている「視野欠損」風のロゴも印象的。
何かが見えるような、見えないような、
不思議な磨りガラスと鏡のインテリアもありました。

 

ご参加者から頂いた、感想の一部をご紹介します。

ひと晩寝ても、足先のヒリヒリした余韻が続いています。
ハヤシ コウさん・グラフィックデザイナー)

1日経った今日もまだ、音やにおいに敏感に反応する。
外の環境にいろんな事が腑に落ちない。
まだ、その整理がうまくつかない。
ただ、ただDIDを人に教えたくなった。
鈴木智哉さん・フォトグラファー)

 暗闇の空間に、全盲の知人の日常を思いました。
この体験は、書籍作りに必ず生きると思います。
素敵なイベントにお誘いくださり、ありがとうございました。
きたえもんさん・編集者)

 

さて、最後はお土産タイム!
DIDはセンスの良いオリジナル商品を
たくさん開発しています。

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今回、守山が購入したもの。
左上から時計回りで、点字カレンダー、切手、トートバッグ&缶バッジのセット。
点字カレンダーは2015年に続き、利用2年目です。

 

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トートバッグは広げるとこんな感じ。
日頃、私は黒ベースのファッションが多いので
自然に使えそうです。
黒字に白でDIDのロゴ

 

他にも「今治タオル」とコラボした繊細な肌触りのタオル
会津漆器とコラボしたお椀「めぐる」など、
DIDアテンドの微細な感覚を生かした製品作りを行っています。

 

 f:id:naoko-moriyama:20160125025025g:plain画像=DIDのロゴ

「目」以外のなにかで、物を見たことがありますか?
暗闇体験を、あなたもぜひ。


東京会場=東京都渋谷区神宮前2-8-2 レーサムビルB1F
(入り口に長めの階段があります。サポートが必要な方が事務局にご相談を)

*「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」外苑前会場は
 惜しまれながら、2017年8月末をもって営業を終了。

 2019年秋に「(仮称)神宮外苑ホテル」内に
 新しい会場が生まれるそう。楽しみですね!

 新会場のプレスリリースはこちら

www.dialoginthedark.com

 

大阪会場もあります。
詳細はこちら(ダイアログ・イン・ザ・ダーク公式サイト)

www.dialoginthedark.com

 


守山菜穂子は、DIDを、こんな方にお勧めします。
・デザイン、アート、写真、編集など
 「視覚」に関わるお仕事の方

・音楽、言語など「聴覚」に関わるお仕事の方

・化粧品、食品など「触覚」「嗅覚」「味覚」に関わるお仕事の方

・ファシリテーター、研修、教育、哲学など
 「場づくり」「人づくり」に関わるお仕事の方

・全く新しいもの、初めてのものを感じたい方

 

これからも、刺激的で、社会的で、クリエイティブなイベントを
企画して行きたいと思います。

 

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