守山菜穂子 | Mint Days

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社会はアーティストを求めている!埼玉県立芸術総合高等学校での講演

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2016年3月23日
今日は埼玉県立芸術総合高等学校
美術科の1〜3年生、計90名に向けて
講演をしてきました。

講演タイトルは「社会はアーティストを求めている!」

きっかけは
美術科の高校生と、その親御さん(大人たち)の間で、
「美大を出てもどうせ食っていけない」とか
「絵なんて趣味でやるもので、ちゃんと就職しろ」
なんて、間違った見解がいまだにまかり通っているという
話を聞いたから。

私、ちょっと憤ってしまいまして。

 

いやいやいや。何をおっしゃいますか。

デザインの技術、
色やカタチについての感性、
発想力、想像力、
美的センス…。

これらのことが、ビジネスの現場で
今、とても重要視されているんです。

美大を出ると、活躍できる場所が
たくさんあるんです!

 

これが、知られていないんだな。ということで
そういうお話を、全力で、学生さんの前で
お話ししようと決意しました。

 

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講座では、
美大を出て、社会で大活躍している人たち
デザインやアートでお金を稼いでいる人たちの実例を
たくさん挙げてご紹介しました。

 

講演終了後に、学生さんたちに
アンケートを書いていただいたので
いくつか、ご紹介します。

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今回、講演をきくまでは、美術の世界で仕事につくのなんて
とても難しくせまき門なのだろうな…と不安に思っていましたが、
美術と他の仕事を組み合わせることで
こんなにも世界がひらけるんだ!と
とてもおどろき、あたらしい発見になりました。

(高校2年生の感想)

 

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自分を洗うような気分になることができました。
「新しい、何か」をつくる制作意欲、意識、
そして未来への幅広い期待をもつことができました。
とても幸せな気分です。

不安だらけだった、おぼろげな未来が、
クリアに、ひらかれていることを感じることができました。

(高校3年生)

 

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将来、進路、と聞くと、大学受験とか、少し先のことが浮かびますが
今回の講演を聴いて、可能性は無限大だな…。と
不安が期待に変わったような気がしました。

自分がどんな人で 何が好きで、何が得意で。を考えました。
自分なんて…と思うことが多い中でも 自分にしかないを見つけられたら
いいな。と思いました。
つまりは自分を知る。自分を好きになる。を続けていきたいです。

(高校2年生の感想)

 

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親や周りの人(普通科に行ってる友達)に
「絵で食っていけるの?」とよく言われてた。
でも今日の講演会で自分に自信がついたし、すごくためになった。

美大を卒業した人もたくさんの就職のチャンスがあり、
美大に行きたいな、と思った。
今日この講演を聴けて本当に良かったです。

(高校1年生の感想)

 

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美術を職にすることをほとんどあきらめていましたが
今回の講演をきいて自分の美術家としての未来について
ポジティブに考えられるようになりました。
自分の中でわすれかけていた美術への思いがよみがえりました。

学校の先生や親にせかされるように進路を決めてしまっていましたが
もう一度全てとりはらって考えてみようと思いました。

(高校2年生の感想)

 

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今やってることが将来何の役に立つのか分からなかったけど
美術をやっている人間でも社会の役に立てる場面が
いっぱいあることを知りました。

母にはいつも安定した普通の仕事に就いて、趣味で美術をやるように
遠回しにうながされているので
今日聞いたお話を母にも話してみようと思いました。

自分の得意なことや好きなことをやって、周りに必要とされるって
すごく幸せなことだと思います。
好きなものと美術をかけ合わせたら
今まで思いつかなかったことも見つけられて
すごーくすごーく勉強になりました。

(高校1年生の感想)

 

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このアンケートを読みながら、
私も、美術やデザインへの愛、自分の原点を
見つめ直すことができました。

こんな貴重な機会をいただいた美術科・寺岡教諭に感謝。

高校生の時に美術予備校で出会った彼女と
Facebookで再びつながり、
25年の時を経て、一緒に仕事をすることができ。

その相手がまた高校生ということに、深いご縁を感じます。

 

学生さんのみならず、教員の皆さんにも
喜んでいただけて
本当に嬉しく思いました。

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これは校内にあった、美しい石膏像たち。
個人的にデッサンで描くのが苦手だったので、
受験から20年以上たった今でも
見るだけで胸が痛むけど…イタタタ。

 

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ちなみに
部屋の向こう側にもこんなにたくさん(私の苦手な)
石膏像が並んでたー!!
講演に必死で気がつかなかった!

 

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「油絵室」キャンバスが並んでいます。

 

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学生さんの作品。
とても丁寧に描かれているものばかり。
学校中にたくさんの作品が飾られていました。

 

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「彫塑室」

 

f:id:naoko-moriyama:20220124011022j:plain「日本画室」

 

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日本画の道具が、綺麗に洗って、角を揃えて並べられていました。
美しさって、こういうところに出ると思う。
そして、こういうことも、技術です。
社会に出たら、すごく役立つんだよ。

 

この記事は2016年3月23日のFacebookから転載しました。

 

 

「あれから6年後」2022年1月記。

 

 

あの頃の高校生たちは
今みんな、大学生になっているかな。
自分の「好き」を信じて、進め!

 

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