守山菜穂子 | Mint Days

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【旧記事】「障がい者・難病のタレント専門」芸能プロダクション

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注:この記事は2018年9月27日に公開したもので、その時点での情報です。
記録として、引き続きWEB上に掲載してありますが、
問題を感じた方は、ご連絡ください。誠意を持って対応させていただきます。

「障がい者・難病患者のタレント、文化人」専門の
芸能プロダクションが立ち上がりました。

名称は、「Co-Co Life(ココライフ)タレント部」。

 

この芸能プロダクションの
母体となっているのは、
障がいや難病の女性のためのフリーペーパー
「Co-Co Life(ココライフ)☆女子部」編集部。

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本誌は、全国の病院、リハビリ施設、福祉施設や、
区役所などの福祉課、図書館、
障がい者雇用を積極的にしている企業などで
配布。

年4回、全国で22,000部を発行しています。

 

団体の名前は「NPO施無畏(せむい)」と言います。
セムイって、一見するとちょっと怖い名前なんですけど
「おそ(畏)れることな(無)く、ほどこ(施)す」
という、仏教の用語から取った団体名です。

私は2013年からボランティアで
この雑誌の編集に携わり、理事も務めて5年半になります。
今ではNPOの副理事長も務めており、
今までに、数百名の障がいのある読者モデル(読モ)たちを
取材・撮影して来ました。

そして確実に掴んでいる変化としては
ここ1、2年で、発信力がある読モさんが
圧倒的に増えて来たこと。

おしゃれ。かわいい。
エネルギッシュ。元気!
SNSを駆使している。YouTube動画で発信。フォロワーすごい!
パラスポーツをやっている。
講演をたくさんしている。
歌っている。踊っている。
世界を旅している。

こんな「タレント」「文化人」ジャンルの人が
非常に増えてきたのです。

以前は「点」だったものが「面」になって来た
という感じ。

2020年東京パラリンピックに向けて
メディアやイベントで、障がい者の露出機会が
確実に増えているのが、大きな要因だと思われます。

 

当団体にも
「カタログ撮影用に、車いすのモデルさんを
 紹介してもらえませんか?」
「障がい者の生活や困りごとについて、
 企業で話をしてもらえませんか?」
「官公庁のイベントに、障がい者モデルを何人か呼んで
 ファッションショーをしたいのですが…」
2015年頃から、こんなご依頼が次々と舞い込むように
なりました。

つまり、実は、2015年頃から、編集部では
キャスティング業務を手がけていたのです。

さらには、ダイバーシティ(多様性)という言葉が
世界的な社会トレンドになっており
企業や、官公庁は、これについて取り組みたい
勉強したい、という需要が多くあります。
予算もあります。

(個人的には「トレンド」ではなく、
 もう「定着」の域かと捉えていますが、
 ここでは敢えてトレンドと書いておきます)

 

これらの知見と、社会背景をベースに、
本格的な芸能プロダクションとして
業界に認知を計っていこうと、立ち上げた次第です。

私は、スタッフとともに、設立時のプロデューサーを務めました。 

 

2018年9月27日現在、計33組のタレントが
所属・業務提携しており
障がい・難病専門の芸能プロダクションとしては
国内最大です。

この状態を目指し、スタッフ総出で垂直立ち上げをしました。

 

この33組のタレントたちのすごいところは
みんな本当に美しい、可愛い、お話が面白い、チャーミングだ
という、タレントとしての基本性能に加えて
人生の「ものすごい修羅場」を超えて来ている
という点です。

 

「あなたは、今後ずっと歩けません」
「進行性の難病です。いつか寝たきりになるでしょう」
「あなたの足を、これから切断します」
「この先、目はどんどん見えなくなり、やがて視力を失うでしょう」
「あなたの片目を、抽出します」
「あなたの身体は、他の方とは違う形をしているようです」

 

…10代や20代で、こんな言葉とともに
未知の海に投げ込まれ
その海を自分の力で泳ぎながら
今日まで、タフに生きて来た
Co-Co Lifeのタレントたち。

 

自分とは何者か?
生きるとはどういうことか?
今日の時間はどういうものか
死とは何か
自分の身体、身体性
身体の可動域、身体の重さ
食べること
排泄すること
愛する人との抱擁やセックス
周囲の人との関係
友達ってなんだろう
自分自身の存在意義 

 

…こういうことを、たぶん
同世代の誰よりも、誰よりも
自分の頭で、
そして身体を張って
考えて来た人たちなのだと思います。

 

だから、若いのに、
みんなびっくりするぐらい「自分」というものへの理解があり
落ち着いています。
「丹田がキマッている」という感じ。

 

私は彼らのことを
心から、本当に、尊敬しています。

 

彼らは、私がまだ知らないことを、
たくさん知っているのです。

素直に、教えて欲しい。
そして、それを、社会の人みんなに伝えたら
すごく意義がある。
と、思っています。

 

この人たちは、これから、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、
インターネットメディア、
そして企業のCMに、イベントに
かなりの勢いで、露出してくることと思います。

実はすでにその手応えが、かなりあり、
出演オファーも続々!

皆さま、ぜひご注目くださいね。

 

3月に団体設立して、半年かけて
基礎的な仕組みを整備しつつ、
実は殺到する出演オファーをさばいていました。
お楽しみは、これからです。ぜひ、ご期待ください。

 

トップ写真/鈴木智哉
  


2020年6月1日 追記
お知らせ:
「Co-Co Lifeタレント部」事業は、2020年6月1日付で
NPO施無畏から、株式会社ココダイバーシティ・エンターテイメントに
移管しました。詳細はこちらの発表をご覧ください。
なお守山菜穂子は、ココダイバーシティ社とは
一切関係がありません。

 

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