守山菜穂子 | Mint Days

ブランドコンサルタント 守山菜穂子のブログです。

「社長のなり方」

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2019年1月9日
東京都立のとある高校にて、
今年最初の講演を行いました。

テーマはズバリ!「社長のなり方」。

東京学芸大学 こども未来研究所と、
株式会社イニシャルの駒谷 誠さんが主催する
「組織コンサルの会」のコラボで開催している
高校生向けの出張授業。


学生の社会学習の機会として、
さまざまな「社長」たちが高校に招かれて、
授業を行なっているそうです。
私は今回、初めて参加しました。

 

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一緒に講演に参加した「社長」たち。
ありがとうございました。

 

さて、「社長のなり方」 というテーマで講演せよ、
と言われて、
私、実はめちゃくちゃ悩んでしまいました。

 

なぜかというと、
私は実は「社長になりたい」とか「社長になるのが夢」と
思ったことは一度もなくて、
「好きなことを色々やっているうちに
気がついたら社長になっていた」という人だからです。

「社長のなり方」教えられないわ……。

 

でも実際、いま、
私はまぎれもなく「社長」なんです。
株式会社ミント・ブランディング 代表取締役社長。

 

まあ、私なりの
「どんな道のりを経て社長になったか」
を話すしかないかな。

そして、43歳の私が、今まで大切にして来たことで
高校生のこれからの人生に、役立つかもしれないことを
何かひとつ、話そう。

そんな気持ちでこの講演を作りました。

 

私の場合、講演は、
いただいたテーマに合わせて内容を作るため
同じ話を二度しないことも多いです。

せっかくなので、自分の気持ちが熱いうちに
ブログで全文を公開してしまおうと思います。

この記事が、誰かのお役に立つと嬉しいです。

 

高校2年生、1クラス40人程度に向けて
45分の講演を行いました。

スライドは「黒の背景に白文字」にしました。
白の背景に黒文字よりも、読みやすい
ユニバーサルデザインです。

今回は、日中の明るい学校ということで
プロジェクター環境が良くわからないな
(暗くすると学生さんは寝ちゃうだろうし)ということで
スライドはシンプルにこのデザインにしました。

 

では「社長のなり方」講演の
始まり、はじまり。

 

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初めまして。
株式会社ミント・ブランディング 代表取締役社長の
守山菜穂子です。
今日は、東京の渋谷区から参りました。

今日は「社長のなり方」というテーマで45分間
お話させていただきます。

 

 

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1975年生まれ、
私は千葉県の千葉市で育ちました。
牡羊座のO型です。

 

 

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私は、小学生の時は
本を読むこと、絵やマンガ漫画を描くのが
好きな子どもでした。

絵は、たまに絵画コンクールに入選したり
なんてこともありました。

マンガは、教科書の隅にパラパラマンガを描いたり、
自作の絵本みたいなマンガを描いたり。

本はすごく好きで、図書館の本を片っ端から借りて読む
というようなことをしていました。

 

それから、3歳から12歳までピアノを習っていました。

小学校高学年の時は、学校の鼓笛隊(こてきたい)、
マーチングバンドですね。それに参加していて
自分は小太鼓(こだいこ)を叩いていました。

 

あとですね、みなさんも小学生の時にあったでしょうか、
「壁(かべ)新聞」を作るのが、なんだかすごく好きだった
という記憶があって。
クラスのいろんな人から何か情報を集めて、
せっせと壁新聞を作っていた記憶があります。

 

授業は、国語と美術。
(小学生では図画工作ですね、今気づいた)、
その授業が好きでした。

 

 

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中学生の時は、
一生懸命、部活をやっていまして。
吹奏楽部でアルトサックスを吹いていました。

 

それから放送部に入っていたと思います。
給食の時間に、昼の放送をしたり、
掃除の時間に、音楽をかけたり、
運動会の時にも音楽をかけたり。そんなことをやっていました。

 

あと、アルバム委員。
中学校の卒業アルバムを作るときに
クラスのメンバーから写真を集めて、
写真を並べて、アルバムを作った記憶があります。

 

勉強は嫌いではなかったのですが
特段、すごくできた、というわけでもなく
普通。そこそこ、まあまあ。
という感じでした。

 

 

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高校に入って、
この頃に一番、熱心にやったのは
文化祭実行委員です。3年間やりました。

私が通っていた千葉県の検見川(けみがわ)高校というところは
当時、文化祭に非常に熱心に取り組む学校で、
盛り上がって、
近隣からもたくさんお客さんが遊びに来ていました。

私がそれに憧れて、この学校に入ったということもあり
年間とも、文化祭の実行委員をやりました。

 

文化祭実行委員は、いろんなことをやります。
まず、文化祭のパンフレットを作る。
各クラスから、紹介の原稿を集めて載せる。

それからポスターを作って、
校内や、外に貼りに行きます。

あとは体育館のステージの時間割の作成ですね。
いろんなバンドや、お笑いチームや、部活の発表が出るので
盛り上がるように考えながら、その時間割を決めて。

最後は、キャンプファイヤーにみんなが
ちゃんと参加できるように、
開始時間をアナウンスするとか。

そんなことをやっていました。

 

あとは、中学に引き続き、
吹奏楽部に入ったんですけど、
ちょっとですね、方針が合わなくて、
年生の時に辞めてしまいました。

年生の後半からは、いわゆる軽音楽部に入って
(検見川高校では「音楽部」と呼んでいました)
ベースを弾くことを覚えて、
女の子人でバンドを組んで、ライブをやったりもしました。

 

それから、ファッション雑誌がすごく好きで。
当時は、インスタとか、YouTubeなどはなかったので
お洋服とか、おしゃれの情報は、
ファッション雑誌しかなかったんですね。

お小遣いを溜めて、雑誌を購入して
一生懸命、読んだり
本屋さんで雑誌の立ち読みをたくさんしていました。

 

 

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今、思うと
小・中・高校を通して、得意だったこととや、好きだったことが
見えてくるんですけど。

例えば絵とか美術、写真とか、きれいなものが
すごく好きだったなぁと思います。

クレヨンや色鉛筆の箱に、
色がグラデーションにきれいに並んでいるとか
そういうことがすごく好きだった記憶があります。

 

それから、吹奏楽やバンドのように、
みんなで音楽を作ることや、
文化祭など、イベント。

まぁ要するに、楽しいことですね、
みんなでワイワイと楽しく何かをやる
っていうのが、すごく好きでした。

 

あとは、卒業アルバムとか、壁新聞とか、
みんなで情報を集めて、何かをまとめること。
あとは「情報ください〜」とか発信していくことが
好きだったように思います。

 

私は決してリーダータイプではなくて、
小学生の時は学級委員長をやったこともありますが、
中・高ではなかったし、
生徒会をやったりもしていません。


リーダーの横にいて、
「アルバムの写真、集めて〜」って声ぐらいは出す、
そんなポジションでした。

 

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そんな私はですね、
高校年生の時に「デザイナーになりたい!」
「デザイナー、かっこいいじゃん!」と思い立ち、
美術大学への進学の勉強を始めました。


美大に行くには、
美術の予備校に通って、デッサンの勉強をするんですね。
それはがんばりました。

 

そして、八王子にある「多摩美術大学」に
めでたく現役合格するんですけど。

実は入学してすぐ、1年生の時に
すぐ、挫折(ざせつ)をしてしまいました。

 

というのも、自分は
「美術とかデザインが、ちょっと好きだし
カッコいいからデザイナーになりたい♪」
っていう思いで美大に入ったのですが、
大学に入ったら、もう、
絵を描くのが好きで好きで、
そして猛烈にうまい人たちが、ものすごくたくさんいたんです。

美大だから、当たり前なんですけれども、
私はそれに結構、びっくりしてしまって。

 

「ちょこっとうまい」程度の自分は、
猛烈にうまい人たちを目の前にして、
びっくりして、弱気になってしまったんです。

何しろ、動物園みたいな大学でした(笑)

「私って結構、普通の人間だな」
「こんなところで、美術で番になるのは無理かも」
「うまく描けないよ、みんなすごい」
って思って、挫折してしまったんですね。

 

そして大学の年間を、一応、大学に行き、
そこそこ勉強しながらも
ほとんど、アルバイトをして過ごしました。

知り合いの紹介で、広告会社とか出版社で。
あとは和食屋とか、イタリアンレストランでも
たくさん、アルバイトをしていました。

 

 

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23歳のとき、大学をなんとか卒業して
広告会社に就職しました。

広告会社っていうのは、どんな会社か
みなさんは、あまりご存じじゃないかもしれないので
説明します。

簡単に言うと、
テレビのコマーシャルや、新聞広告や、
電車の中吊り広告といった「広告」を作って、
そしてテレビにしっかりその広告が出るように
管理などをする仕事です。

 

25歳の時に、出版社に転職しました。
「♪ピッカピカの、年生」でおなじみの
小学館という会社です。

ドラえもん、ポケモン、コナン、
少年サンデー、コロコロコミックとか、ちゃお、少コミ
などの、マンガや、子どもの本を
たくさん出している会社です。

他には、ファッション雑誌や、情報誌、
みなさんが使っている国語辞典や英語の辞書、
小説などもたくさん出しています。


私はそこで「CanCam」など、ファッション雑誌の
営業の仕事をしていました。
具体的には、企業から広告ページを買っていただいて、
「タイアップ広告」というのですが、
記事風の広告を作る仕事です。

 

ファッション雑誌ですから、
モデルさんを誰にするか、
洋服をどうきれいに見せて行くか、
ヘアメイクはどうするか、
商品はどんな風に並べるとキレイか。

そして、
雑誌やイベントをどんな風に、美しく素敵に作って
読者の人たちを楽しませるか。
こんなことを、毎日、考える仕事でした。

 

他には、ファッションショーや、読者イベントを作ったり、
作家さんのサイン会をやったり
ウェブメディアを作ったり、
その作った記事やイベントが、読者の方に
もっと読まれるように発信する
っていうことも業務でしていました。

 

 

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ここで、ちょっと
思い出していただきたいんですけど。

さきほど、私は、小・中・高を通して
きれいなものを見たり、
音楽やイベントを作ったり、
チームを作って立体的な企画を作って発信していく
なんていうことが、得意だった。
こんな話をしました。

 

 

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気がつけば、この
「発信すること」「表現すること」
「きれいなものを選んだり、見つけたりすること」

……これが、マスコミというジャンルの会社に入って
いつの間にか、仕事になってました。

 

学生時代にやってきた、
壁新聞とか、放送部、アルバム委員、
文化祭実行委員、バンド。
その先に、仕事がありました。

 

こんな感じで、会社員を16年間やりました。

 

 

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2011年に、皆さんもご存知の通り
東日本大震災が起きましたが、
その時、私は36歳で。

私も「自分の人生が、有限だな」ということに気づいて。

もっと限界まで、好きなことをしたい。
私にもっとできることがあるんじゃないか
っていう風に思うようになりました。

そこから年ぐらい経った、38歳のとき
思い切って、会社を退職しました。

会社はすごく大好きだったし、良い先輩方や同僚に恵まれて
本当に楽しかったんですけども、
自分の限界にもっとチャレンジしたいな、と
強く思って、独立起業しました。

 

 

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現在は、
「発信の仕方」を人に教える仕事をしています。

業種でいうと「コンサルタント」という職業です。

 

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41歳の時、2017年に
株式会社ミント・ブランディングを設立して
代表取締役社長になりました。

これが現在までの私の道のりです。

 

 

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さて。

後半は、私の人生の転機になった
「美術大学」というものについて
お話をしていきたいと思います。

 

 

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「美術」って、なんでしょう。

 

みなさん「美術」は
学校の授業にありますよね。
高校だと選択科目かな?

「美術の教科書」をイメージした人もいると思います。

美術の授業で絵を描かされたよ〜とか
工作をしたよーと
思った人も多いかもしれません。

 

この「美術」という言葉を
詳しくひもといて行きたいと思います。

 

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「美」っていうのは……
実は、すごく広い言葉です。


例えば「かわいい」「おしゃれ」「イケてるよねー」
みたいな、ほめ言葉。

それからインスタとかTikTokであるような
「いいね!(Like)」。

「形が面白いね」「色がきれいだね」。

みなさんが今、着ている制服の
リボンやスカートのチェック柄。
「柄が素敵だね」。

それから「今日の太陽が、キラキラ輝いてるね」
というような、光のこと。

「机の表面が、すべすべだね」
「今、使っているひざ掛けが、モコモコしてるね」
「筆箱がふわふわしてるね」
こういうのをテクスチャーとか、質感と呼びます。

あとは、人を褒めるときによく使う言葉。
「スタイルがいいね」とか「萌え」「エロい」「推せる」!

ああ、素敵だな〜、真似したい。

なんだか、摩訶不思議。驚いた。

見たことがない。みんなに見せたい。独り占めしたい。

 

こんなものが、全部、「美」です。

 

みんな、1日に何度か、
こういうことを感じたり、
日常にある「美」に、ときめいているんじゃないかと思います。

 

「美」という言葉には、
すご〜〜くいろんな意味があるんです。

 

 

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つまり「美」っていう言葉は
世界のあらゆるイケてるものをまとめた言葉!
なんですね。

 

「美」って、すごいすごい大きいし、
めちゃくちゃ楽しい、素敵な言葉です。

 

 

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では、「美術」の「術」は、
なんでしょうか。

「術」は「すべ」とも読みますね。

テクニック、手法、作り方などの
技術のことです。

 

 

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つまり「美術」っていうのは
さっきの「かわいい」とか「萌え」とか「推せる」などの
あらゆる!イケてるものを
考えて、作って、伝える技術のことなんです。

 

みなさん「美術」っていうのは、
教科書に載ってる
モナリザとか、ピカソとか、ダリとか、
「昔の絵」っていうイメージが、ありませんか?

あれは、「昔、イケてた絵で、
今もまだイケてると思われてるよ」。
長く愛されているよということで
参考で、教科書に載ってるという感じで。

 

私も、教科書に載っている絵の全部が好きかというと
そんなことはないです(笑)
古いな〜と思うものも多いし。

 

むしろお伝えしたいのは
「美!」っていう感覚は、
今、生きてる言葉、
今、すごく素敵だと思うこと。

今、みんなが毎日「萌え」「推せる」とか「大好き!」
って思うこと。

それが「美!」なんですね。

 

 

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この「美!」を感じること、
「美!」に気づくことを、「感性」と言います。


だから「美!」は、、コンピュータが、AI
自動的に作れたりは、今のところしません。

もちろん、人間が設定して、
AIがたくさん「美!」を量産する
ってことはできるかもしれない。

 

でも、なにが人間の心に触れるか、
今、この瞬間に何が「美!」なのか
感じる
ことは
やっぱり、人間の感性でないと判断できないものなんですね。

 

だから「美術」っていうのは
すごく人間らしい、
人間の感性が絶対に必要なものだと、私は思ってます。

 

 

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さて、今、私の会社では
いろんな企業に、イケてるもの、
つまり「美!」の作り方を
教える仕事をしています。

 

私は、今まで学生の頃から
イベントとか、音楽とか、雑誌とか、
楽しいもの、きれいなものをたくさん、見て感じて
楽しんできたので。

あと、「美術」を学んだので、
どこに「美!」があるのか、
どうやったら「美!」作れるのか
やり方がわかるんですね。

 

いろんなやり方があります。

 

なので、
「面白い技術があるけど、きれいに見せる方法がわからない」
とか
「イケてる商品があるけど、その伝え方がよくわからない」
という企業に向けて、
そのやり方を、教えることができるようになりました。

 

 

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私の会社では、商品は何も作っていないんです。

私の会社は、
企業と一緒に、イケてるものを作って、
それを伝えるやり方を教える、一緒に考える
という仕事です。

 

イケてるものができ上がって、発売すると
それを見つけた人たちが、喜びますよね。

イケてるものをたくさん、作れば作るほど
お客さんが喜ぶ。

 

そして、作り方がわかった企業の人たちも喜ぶわけです。

「守山さん、ありがとう、上手に伝えるやり方がわかったよ」
「きれいな商品の作り方わかったよ、ありがとう」
ということで、
お礼として、私にお金が入ってきます。

 

これがうちの会社の売り上げになります。

具体的にいうと「コンサルティング料」と言う名目です。
つまり「教え賃」ですね。

 

 

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私の会社の仕事がもう1つあって。

「イケてる人」同士を会わせる、というものです。

例えば、
「すごく面白い商品を作っている。だけど発信の仕方が
 あんまり上手じゃない社長さん」と、
「すごく面白い文章を書ける、プロのライターさん」
がいたとします。

これをうまくマッチングすることで、チームを作ります。

社長さんから、商品の面白さを丁寧にヒアリングして
プロのライターさんが文章して、
それをホームページや、カタログに載せる。

すると、お客さんにその商品の良さがきちんと届く。

 

良い商品を作っている会社と、
表現がうまいクリエイターを組み合わせて、
新しい表現を作ることです。

これも、とても喜ばれます。
ですので、私にはプロデュース料と言う名目で
「チーム作り賃」が入ってきます。

 

これも、うちの会社の売上になります。

 

 

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さっきの「イケてる」とか
「推せる」「萌え」「大好き」こういった感情、
つまり「美意識」って、
人を感動させることができますよね。

 

感動すると、人はお金を払ってくれるんです。

 

例えば、みなさん
すごく大好きなアニメのキャラクターとか、
大好きなバンドのグッズに
「ちょっと高いなぁ」と思ったけど、
もう好きすぎて、たまらなくて、お金を払ってしまった
っていう経験はありませんか?

 

もしくは、お店で売っているかわいいグッズや
かっこいい洋服や、靴を見つけた時に
「うわ!ときめいた!」
「お金はあんまりないけど、買ってしまえ〜!」
って、買っちゃった経験はありませんか。

 

人は「美!」に、お金を払います。

 

つまり「美!」は、お金を生むことができるんです。

 

「ハートお金」っていう
こんな図式を作ってみました。

 

でも、たいしてときめかないものに
人はお金を払いません。

すごくときめくものに対しては
人はお金をいっぱい払ってしまいます。

 

だから、このハートが大きくなればなるほど、
お金のほうも大きくなる。
想像できますか?

 

私は、このハートを大きくすることで
お金を大きくする。

こんな商売をしています。

 

よくある話なんですけど、
「美術大学に行きたい」って高校生が思いつくと、
周りの大人がこう言うらしいんです。

「美大なんか行って、お金になるの?」

「美術なんか学んで、何か、社会の役に立つの?」

 

こんな大人に、私は言いたい。
「美術」は、お金を作ることができます。

だって「世の中のあらゆるイケてるものを作る技術」
が、美大で学べるんですから。

世の中のすべての、イケてるものを、
理解する力があるわけですから。

 

あとはみなさんも、今、
すごく好きだと思うものや
推しがあるかもしれない。

周りの大人たちに
こんなこと言われたりしませんか?

「そんなものばっかりに、時間とかお金をつぎ込んでないで
少しは勉強しなさい!」

 

でもね、私はこう思います。

「好き」だと思うもの、
「きれいだ」と思うもの、
「推し」を極めていて、絶対に大丈夫!

 

 

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だって、ハートが大きくなればなるほど、
お金を産めるんですから。

大きいハートを作れたら、社長にもなれます(笑)。

 

ただ、ひとつだけ、ポイントがあります。
このハートを、自分だけで抱え込んでいると、
お金にならないんですね。

 

そのハートを、自分だけじゃなくて
人とシェアすることが、すごく大事です。

 

例えば、手芸ですごくかわいいポーチを
作れる人がいました。

自分で作って、自分で使って楽しんでるだけ。
これではお金が産めないんですね。

でも、
2つ目のポーチを作って、お友達にあげたとします。
お友達がすごく喜んでくれた。

おそろいで使っていたら、
3人めのお友達が「私にも作って欲しいんだけど〜」
って言い出した。

周りの人たちが
「私にも」「私にも」って言い出して
あなたは、たくさんポーチを作ることになりました。

こうなると「商売」になりますね。

 

たくさんの「かわいい!」「素敵!」が
お金になる瞬間って、こういうことです。

 

だから皆さんも、何か自分の「好き」とか「推し」を
自分で独占するんじゃなくて、
「人にも役立ててもらえないかな?」って考えると
すごくいいです。

 

 

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自分の「好き」とか「推し」が
自分だけじゃなくて、
誰かにも役立ててもらえそう!と思ったら
それが、お金を稼げる第一歩です。

 

 

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講演の最後に、
皆さんに伝えたいことがあります。

自分の「好き」を仕事にすると、
人生はすごく楽しいです。

 

私は今、自分が大好きな「美!」に
関わる仕事をしているので、毎日、

「これは綺麗だなぁ」
「こうするともっとカッコ良くなるかな」
「こうすると面白いんじゃないか?」
「これを作ると、みんなが喜ぶんじゃないか?」

こんなことばっかり考えているんですね。

正直、仕事がめちゃくちゃ楽しいです。

 

実は、お正月もほとんど休まずに
仕事をしてました。

家で、テレビ見てるより、
仕事してしてる方がよっぽど楽しいです。

「美!」がいっぱいの仕事だから。

 

もしかすると、みなさんの周りに
「あー、仕事イヤだなぁ」とか
「会社がツラいなぁ」って言っている大人が
いるかもしれません。

「仕事ってツラいものだ」
「仕事は苦しいものだ」って
思ってる人がいるかもしれません。

 

でも、仕事を楽しんでいる人もいるんですよね。
仕事が好きで好きで仕方ない
という人間もいる。

私の周りには、そういう人がいっぱいいます。

そういう大人もいます。

 

こんなことを、今日、お伝えして
この講演を終わりたいと思います。

 

最後に、アンケートがあるんですけど、
追加でお願いがありまして。

今日の感想に加えて、あなたが思う「美!」を
つ、教えていただけないでしょうか。

自分が好きな物、推してるもの、
キラキラしてるなと思うもの、
何でもいいです。

なにかひとつ書いて、私に教えてもらえますか。

私は、高校生のみんなが、
今、何を「美!」って思ってるかを知りたいんです。

ぜひ、よろしくお願いします。

 

本日はご静聴、ありがとうございました。

 

高校生のみなさんが書いてくれた
感想のまとめはこちら。
エモいです!:

naoko-moriyama.hatenablog.jp

 

 

全スライドはこちら:

 
 
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