2019年1月17日(水)、
日本を代表するファッションスクール
「文化服装学院(東京・新宿)」にて、
講演の機会をいただきました。
前半は、
私が理事を務めるNPO法人 施無畏(せむい)が発行する
障がい女子のためのフリーマガジン
「Co-Co Life(ココライフ)☆女子部」の媒体紹介。
2012年創刊。
年4回、毎号22,000部を発行。
7年目になります。
SNSは3,000~4,000名のフォロワー。
もちろん「マスメディア」に比べると微々たる数字なのですが、
この全員が、「障がいや難病の女性を応援してる」
ってすごくないですか……!?
そして、読者サポーターの44%が
「読者モデルとして誌面に出ることを希望している」
って、相当だと思いません??
マイクロメディアとして、
福祉ジャンルのマイクロインフルエンサーとして
深く、狭く、掘っていく。
No,1戦略を取っています。
この数字を私たちは積み重ねてきたし
本当に誇れる数字だと思っています。
今回の講演では、
私自身がいつから「社会貢献」という言葉に興味を持ったのか?
普通の会社員だった私が、なぜ
ボランティアにのめりこむことになったのか?
という個人的な経緯もお話ししました。
2004年。出版社に勤めていた会社員のころ。
29歳の私が営業を担当していた女性誌が
「社会的ブーム」となり、
爆発的な売上をあげていました。
私たちのチームは、社内で肩で風を切って歩いていました。
ところがその年、新潟中越地震(山古志村の地震)
が起きます。
その出版社から、山古志村のチャリティー写真集が
緊急発売されました。
売上の全額を山古志村に寄付する、チャリティー企画でした。
この企画が、数ヶ月後、
社内で社長賞を受賞し、表彰されます。
今、思えば、この山古志村の写真集は、
ハート、スピードともに
本当に素晴らしい企画です。
しかし、当時の私は憤慨しました。
「なぜ、こんなに利益を上げまくっている
うちのチームが、
社長賞を取れないんですか?」
「会社に利益をもたらさないチャリティー企画が、
なんで、褒められるの?」
「会社ってなんなのさ??」
当時、仲の良かった会社の先輩が、
こんな風に私をたしなめてくれました。
「守山、違うよ。
お前らのチームが大活躍して、たくさんお金を稼いでるから
会社は、こういうチャリティー活動をすることもできる。
両面なんだ。
どっちも、大事なんだ」
ふーん。そういうもんですかね。
ぶーたれて、ビールを煽りながらそう答えた私の中に
「チャリティーとか、なんだよ。カッコいいな。羨ましいな」
「私もそういう仕事もしてみたいかも」
そんな種が、そっと植わった感触を覚えています。
2011年の東日本大震災、
そして自分の家族の病気や障がいへの向き合いを経て、
2013年から「Co-Co Life☆女子部」のボランティアを
継続しています。
7年目になります。
この日は、昨年ローンチした芸能プロダクション
「Co-Co Lifeタレント部」に所属する
3名のタレントによるトークセッションも行われました。
テーマは、「障がい者の、ファッションの楽しみかた」!
車いすの人が洋服に困っていることは?
視覚障がいの人は、どうやって
ファッションを楽しんでいるの?
服をどうやって管理してるの?
車いすで、お店の試着はどうしてるの?
身体が小さかったり、変形がある。
既製服のサイズは合うの?
お店で困ることは?
などなど。
障がい者で、かつ、とてもおしゃれな
3人のタレントならでは個性的な話が飛び出し、
文化服装学院でファッションを学ぶ学生さんや
教員のみなさまに
強い印象を与えたようです。
「小悪魔系」身長110cmの
車いすモデル・タレント、内藤沙月。
ウィルチェアラグビー日本代表候補、
長谷川勇基。
白杖のブラインド・ライター
テープ起こし職人の、松田昌美。
行ってきましたー!文化服装学院でファッション関連の公演をさせて頂けるとは、ほんとに光栄な1日でした。 https://t.co/nQLJuIYatq
— 守山菜穂子 Naoko Moriyama (@nao_moriyama) 2019年1月17日
こんな個性的な面々と一緒に
「ファッションの新しい価値」や
「ファッション業界への気づき」を
作り出していけるとしたら、嬉しいです。
あと、個性的でおしゃれな学生さんが
校内をたくさん歩いていて
作りかけの洋服がそこかしこに置いてある学校。
本当に気分がアガりました!
「Co-Co Life☆女子部」では
講演を積極的に受け付けております。
お気軽にお問い合わせください。
詳細はこちら:
別件の告知。
2019年3月21日(木・祝)には
東京都主催の「障害者差別解消シンポジウム」にて
基調講演をさせていただくことになりました。
2016年に法律で「障害者差別解消法」が施行されましたが、
東京都では、さらに2018年10月1日に
障がい者の差別を解消する都条例を施行しました。
この条例の内容を分かりやすく伝えることを目的とした
シンポジウムに
「Co-Co Life☆女子部」がナビゲーターとして選ばれました。
練馬区にある、300名の大会場で講演させていただきます。
堅苦しいものではなく
わかりやすく、楽しく、障がい者のおかれている現状を
学びつつ、多様性のある社会を作る方法を探ろうという内容です。
ぜひお誘い合わせの上、ご参加ください。
お申し込み方法の詳細はこちら:
東京都のシンポジウム詳細ページはこちら:
写真:扇 強太、大倉伸三(Co-Co Life☆女子部)
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