守山菜穂子 | Mint Days

ブランドコンサルタント 守山菜穂子のブログです。

森美術館の「塩田千春展 魂がふるえる」に、ドキドキが止まりません

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六本木ヒルズ 森美術館(東京・港区)で
6月20日から開催の美術展
「塩田千春展 魂(たましい)がふるえる」。

オープニングにお招きいただき、ひと足お先に拝見してきました。


感想。
ヤバイヤバイヤバイ!
これはすごいです。
現代アート好き、抽象好きの方は必見です。

 

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まずは事前にこのフライヤーを拝見して、
ドキドキが止まらないわたくし。 

これ、なんだ?
糸?
ワイヤー?

 

六本木ヒルズ森タワー35階にある、
森美術館へ。
ここは都内でも有数の広さを誇る、現代アートの美術館です。

 

天井の高いエントランスに
まずは、こちらの作品。

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遠目には白い羽根のような、雲のような。

しかし近づくと、
白い毛糸とワイヤーを
人間の手で編みこんでいる作品だとわかります。

 

作品の下を長いエスカレーターが通っており、
トンネルをくぐるように羽根の中を移動。

照明と重なって、美しかった……。

 

のっけからすごい作品に飲み込まれつつ、
いよいよ館内へ。

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館内最初の大型作品がこちらです。

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室内に入ってきたゲストの方々は
みな一瞬「うっ!」と、フリーズ。

胸にショックを受けるレベルの
「赤」です。

圧倒的な、赤。


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布ではなく、
赤い毛糸が編み込んであるのがわかるでしょうか。

この作品は、
なんと総延長280kmもの赤い糸が使われており、
9名が11日間作業して、完成させたとか。

 

280kmといいますと、
東京〜仙台の距離ぐらいあります。

 

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広大な空間の内側が
まゆのごとく、延々と赤い毛糸で編んであります。

どれだけの熱…!!
タマシイふるえた…!! 

 

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しばし呆然と作品の中を漂い、
糸を見つめたのち、
我に返って、記念撮影をしていただきました!

 

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糸はもつれ、絡まり、切れ、解ける。
それは、まるで人間関係を表すように、私の心をいつも映し出す。
ー塩田千春

 

焦げた椅子と、黒い糸を用いた作品。

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会場は、木の焼けたにおいがして、
背中もふるえる。狂気的。

糸を編み込んでいるのわかりますでしょうか?

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私がとても気に入ったのは
この作品。

「存在の状態」というタイトルがついています。

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赤い5面体を
パイプと糸で作り上げています。

 

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世界のギャラリーや展覧会場で、
25年に渡り、300以上のインスタレーションを発表してきた
作家・塩田千春氏。

過去の作品は、写真で紹介されていました。

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あ、これは私、
見たことがありました。
この場に立ったことがあります。

 

2001年に行われた、
現代アートの美術展
第1回・横浜トリエンナーレに出品された作品でした。

18年前。私は26歳です。

 

作家さんは1972年生まれということで、
1975年生まれの私は、同世代。
同じ40代の女性作家ということも、印象的に残りました。

 

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こちらは「古いドア」を組み合わせた
大型の作品。

 

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第一の皮膚は人の皮膚。
衣服が第二の皮膚。
だとしたら、第三の皮膚は居住空間。
人間のからだを取り囲むドアや壁ではないのか。

 

作品と、皮膚と、自分自身の関係について
深く考えている作家からのメッセージが
壁に打たれれています。

 

古いトランクを
無数に赤い糸で吊った作品。

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写真だけだと伝わりませんが、
トランクはそれぞれ、ゆーらゆーらと動いています。

この作品はなんだかユーモラスで
ふふっ
と笑ってしまうような軽やかさがありました。

 

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天井もトランクだらけ!
お客さんたちが、天井をポカンと見上げている
風景も、なんだか楽しい。

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最後は、今回の展覧会のテーマとなった
映像作品です。

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小学生の子どもたちが、「魂」について
哲学的に、
自分の言葉で語り合っています。

 

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子どもはたぶん、
お父さんとお母さんから魂をもらうんだと思う。 

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魂に色は無いと思う。
でも時々、すごくカラフルな魂を想像するの。

 

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お互いのことを思っている時、
お互いの魂が行き来し合っているかもしれない。

 

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たぶん魂は私たちの心の中にいて、
もし体が死んでも魂は生き続けると思う。

 

最初から最後まで
魂とは何か
ということを感じさせられた素晴らしい作品展でした。

 

美術館はいつも私の一部を
生き返らせるなあ。

素晴らしい作品を作り出した作家さん、
美術館キュレーター、スタッフに敬意を評します。


なお、この作品展は
一部グロテスク、また性的に感じられる作品もあります。
その一方で、かわいらしい、チャーミングな作品も
多数あり、
非常に幅の広い、かつ骨太な作家さんだと感じました。

私がピックアップしたのは
上記の8つの作品ですが
あなたの琴線に触れるものは、どれでしょうか。

 

現代美術、しかも抽象作品って
難しいとか、解釈がよくわからない
という人もたくさんいると思うんです。

でも、子どもの心に戻って
「すごーーー!」
「キレイーー!」
「不思議ーー!?!?」
「こわっ、、」
「なんじゃこりゃ???」

みたいな感想を持つだけで、充分だと思います。

それが、魂が震えるということかと思います。

 

【開催終了】

「塩田千春展 魂がふるえる」
2019年6月20日(木)〜10月27日(日)
六本木ヒルズ森タワー 53階 森美術館 

森美術館の公式ウェブサイトはこちら。

www.mori.art.museum

 

【開催終了】
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夏休みのキッズ向けワークショップ

推奨年齢:小学3~6年生

美術鑑賞×こども哲学×ものづくり

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展覧会をツアーで巡り、塩田千春の作品を体感した後、
「魂って何?」「魂ってどこ?」といった問いについて
参加者みんなで考えていきます。

作品から湧き上がる「どうして?」を
私たちの身近なことに繋げて言葉にしていく
プログラムです。

対話の後は、参加者と動く仕掛けを使いながら、
生きものを表現する制作を行います。

8月11日(日)には私、守山菜穂子も
こども哲学対話のファシリテーターを務めます。

詳細・応募はこちらから:

www.roppongihills.com


キッズワークショップの報告ページはこちら(動画あり)

www.facebook.com

 

 

 

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作家名:塩田千春

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