守山菜穂子 | Mint Days

ブランドコンサルタント 守山菜穂子のブログです。

渓流と石清水、イワナの命

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群馬県の山奥、
神流川(かんながわ)の渓流にて
釣り人となる。


2020年の春から1年以上にわたり
9割方テレワークの毎日を過ごしています。

(これをお読みの皆さんも、きっと同じですよね。
 お疲れさまです。疲れましたねえ)


基本的には自宅で、ずっとパソコンを前に仕事。
書き物をしたり、企画を作ったり。
Zoomなどのオンラインで、クライアントのご相談に乗ったり。

そういう日は、椅子からほぼ動きません。

ほぼ視覚のみ(+少し聴覚)を使った仕事。

 

時々、表参道のオフィスに来客があり
また撮影や取材で、外出することもあります。

 

が、しかしこの1年、
圧倒的に「身体感覚」が足りていません。

身体を動かしたい……!

 

ということで、
この夏、初めての体験。

渓流(けいりゅう)釣りに連れて行ってもらいました。

 

なお「渓流」とは、谷川の流れのこと。
「渓」の字は、ケイ、たにと読み、谷そのものを指します。

 

要するに、谷川の、流れの中でする釣りを
「渓流釣り」と呼ぶわけですね。
ワクワク。

 

さて当日は、都内の自宅から
関越道を経由して、クルマで2.5時間。

群馬県の山奥、上野村を流れる
「神流川(かんながわ)」の流域へ。

渓流釣りの名所だそうです。

 

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都内はすでに30度超えの暑さでしたが
山の中はひんやり、肌寒いぐらい。

 

濃い緑の森に、包まれるよろこび。

綺麗な空気を思いっきり、深呼吸していました。

 

森にある、いろんな形の葉っぱを眺めていると
これまた、いろんな種類の鳥の声が
耳に入ってきます。

 

小さい虫なども少し飛んでいますが
これが、ほとんど気にならない。
都内だと、虫1匹でもいたら、めっちゃ怖いんですけどね。

逆に「虫の暮らしているところに
私がお邪魔している」という感覚です。

 

そして、底が見えるほどの綺麗な川! 
ひんやりと冷たい水。

 

 

今年は、少し水が少ないねえと
地元の漁協の方がおっしゃっていましたが
それでも、都会暮らしの私にとっては
静かな興奮レベルの「じゃぶじゃぶ」。

 

山肌の、岩のすきまから、水が湧いている箇所もたくさんあり
小さな流れが、川に合流していきます。
「これがまさに、岩清水というやつか……」と
言葉を噛み締めます。

 

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岩を登ったり、川を渡ったりしながら
上流に、上流にと、進んでいきます。

山の中で食べる、手作りおにぎりも格別に美味しい。

 

そして、3時間ほど歩きながら
のんびり釣り糸を垂らしていたら
突然、イワナが釣れました。

 

釣りに行ったんだけど、
まさか自分で釣れると思っていなかったので、
びっくりしちゃいました。

 

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つ、つ、釣れた〜!
(嬉しいのと、動揺しているのが、半々)

 

ナイフで内臓を出して、
保冷剤で冷やして、東京に持って帰ります。

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上の魚は全長23センチ。
下が、私が釣ったもの。20センチ。

 

釣った魚は、
翌日、塩焼きにして
美味しくいただきました。

 

魚さん、本当にありがとう。
いただきます。

命を、頂きます。

 

と、手を合わせながら、
心からお礼を申し上げました。

 

自宅で魚を食べることはよくあるけれど
スーパーで買うのは、すっかり、お手軽な切り身ばかり。

 

生きている魚をさばいて
自分で焼いて食す
という経験は、もう記憶にないぐらい久しぶりでした。

「子どもの頃に、そういう体験があったかな」
というぐらい。

 

山の中に入って
岩を登り
湧いたばかりの冷たい水に入り
鳥の声を聞きながら
魚を釣って
焼いて、食べる。

 

五感が震えるような、開放的な体験でした。

 

かなり山奥のため、この日、
人には、ほぼ会わず。
1日そこにいて、1人だけ
別の釣り人を、遠くにお見かけしました。

車は、山の中で、5台ぐらいはすれ違ったかな。
そんな感じの密度です。

 

今年、私は
山や自然の楽しみを改めて感じることができた
という意味で
人生が大きく動いていると実感しています。

 

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