2023年2月9日(木)、国内最大規模のマーケティング専門展示会
「マーケティング・テクノロジーフェア2023(MTF2023)」
主催者講演に登壇しました。
東京ビッグサイトで毎年開催されるBtoB大型イベント
「マーケティング&テクノロジーフェア 東京 2023」にて、
単独講演の機会をいただきました。
私は2016・2017・2018年にも同イベントにて、
ブランディングと広報の講座を担当しました。
その後、2020年〜2022年はコロナ禍を経て、
イベント自体の開催を休んだり、
開催したものの告知がしにくい時期が続き……。
主催・運営事務局(インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社)の皆様も
この3年間は本当に大変だったと思います。
今年、2023年は、久しぶりの本格開催とのことで
私は5年ぶりの登壇となります。
リピートでお声がけいただくのは、本当に嬉しい!
なお、インフォーマ社は、
世界40ヵ国で、5,000人を超えるスタッフが
450以上の国際的なBtoBイベントを企画運営しているという
世界最大のBtoBイベント主催企業です。
スタッフさんによると、
日本と中国以外は、大型イベントの集客は
完全に通常通り戻ってきているそうです。日本がちょっと遅れているそう。
今回、ブランディングについての講演をご依頼いただき
私はこのようなテーマで話すことにしました。
●今回の講演サマリー:
先が見えないVUCA時代、ビジネスは難しい。
原材料高騰からくる価格転嫁、
人材不足や人材難からくる採用コストの上昇など、
BtoB、BtoCのどちらにも関係する課題が山積みです。企業はブランディングを確立し、
メッセージを伝えることで、消費者(購入者)に
受け入れられる体制を作りましょう。ピンチになったら動くのではなく、長期的に取り組む必要があります。
最近、日本の経済が、企業が、そして働く人たちが、
元気がない、弱っている感じがしていて。
自分ができることは何かあるのかと
ぼんやり考えていたところなのです。
この機会に
「今、企業が直面しているさまざまな課題を、
ブランディング(の手法)で解決する。
ブランディングで日本を元気にする!」
初めて、そんな大きなテーマで話してみようと決めました。
独立10年目に向けて、
自分のやってきたことの「総まとめ」のような
講演にしたいと思いました。
ここからは、当日の様子を、私の視点で
写真満載にしてご紹介します!
来ました! 東京ビッグサイト(東京・有明)。
日本最大のコンベンションセンターであり、
展示場の総面積だけで11.5万㎡、東京ドームの約2.5個分という大きさです。
天気は、快晴! やったー!
逆三角形の印象的な外観、ユニークで大好きです。
来るたびにワクワクする、
「アガる」建物です。
設計は、佐藤総合計画という、公共建築をたくさん手掛けている事務所。
1996年開業ですが、30年近く経っても
色褪せない個性を保っているところがすごいです。
あっ、これはなんだろう!?
巨大な彫刻。
まるで「モノづくり日本」を象徴しているよう。
調べたところ、東京ビッグサイト館内には
全部で7つの大型アートが設置されているんですって。
今までここに、数えきれないほど来ているのに、
気づいてなかった!
写真の作品は「Saw, Sawing(切っているのこぎり)」 と名付けられた
ソフト・スカルプチュア製の作品。
高さは15.5mあり、アメリカのポップアートを代表する作家
クレス・オルデンバーグ氏の作品だそうです。
東京ビッグサイトの公式webサイトには、
こう記載がありました。
「あたかも大地の層を切っているように斜めに配置されたこの作品は
”問題解決のプロセス”を表現しています。」
ビジネス展示場にぴったりの作品!
次に行く時には7つのアート巡りもしてみたいと思います。
エントランス付近に、
マーケティング・テクノロジーフェア2023
の大きな看板を発見! 来たー!
思わず記念の自撮り。
ここから、「南展示棟」の方へ。初めて行きました。すごく綺麗。
東京ビッグサイトは、会議棟、東展示棟、西展示棟、南展示棟と
4つの巨大な建物がくっついた構造になっています。
今回の南展示棟は、2019年7月に増築されたばかりだそう。
そういえば、2020年の春からコロナ禍だったので、
私自身も、展示会に行く機会がほとんどなかったことに気づきました。
ホールはこんな感じ!賑わっています。
ちなみに南展示棟全体では、このホール4倍の広さがあります。
とにかく大きいのです。
登壇者の受付をして、事務局にご挨拶。
「SPEAKER(話す人、演説者)」と記載があるパスを受け取ります。
通常の来場者とは違う、太くて赤いストラップで、
ちょっと特別感があります。
こちらが私が登壇する会場。
この日は、朝から5つのセミナー会場で、
各6本の講演が開催されます。合計約30本。
それが2日間続き、
約60本の講演が行われるわけです。すごい規模ですね!
私は学生時代、ずっと文化祭の実行委員をやっていて
「仕事でも、文化祭みたいなことできないかな?」と考えて
広告会社に入ったという、基本OSが「祭り好き」のような人間なんですね。
だからこういう展示会イベントの規模とか、
もう、いちいち嬉しくて、ワクワクしてしまいます。
ぜひ聴講したい他社さんの演目がありましたが、
自分の話に集中するため、今回は断念……。
会場では、私が所属する一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会の
パンフレットを配布。
本日の2人のスタッフ、ことちゃんと、ひなちゃんが
丁寧にパンフレットをお渡ししてくれています。
こういう動作の積み重ねが
「ブランド体験」を作って行きます。
ひなちゃんは、マーケティング業界に就職活動中の
大学生。この業界の楽しさをちょっとでも感じてくれたら嬉しい!
マスクの下でも笑顔というのがわかります。
ことちゃんの「ワクワク力」と「軽やか力」により、
守山はこの日、
本当に明るい気持ちで講演に臨むことができました。
実は、前日までかなり緊張していたんだけど……。
ことちゃん(藤川琴緒トレーナー)のワクワクinstagramはこちら
当日は、2人と、フォトグラファー鈴木智哉さんのおかげで
直前まで、笑いながら準備してました。
さて、そろそろ始まります。
講演タイトルは
「企業が抱える課題を解決する〜今、求められるブランディング」。
自己紹介をして、
ブランド・マネージャー認定協会のご紹介も。
皆さん、パンフレット見てくれています。
このあたりで話しながら、気づきました。
あっ、この会場、音が上に抜けていく!
これは、喋るの難しいぞ。
実は東京ビッグサイト南1ホール、
セミナー会場の上が空いていて、天井がこんなに高い。
なんと天井高12メートルもあります。
登壇者はマイクがあり、お客様側にはスピーカーが向いているので、
声はしっかり聞こえると思います。
ただ私には、自分の話している声が上に抜けてしまい
消えていくように感じました。
代わりに、隣のセミナー会場のマイクの声や、
お客様のざわめきが、いろいろ反響して、拡散して
天井方向から、自分の耳に入ってきます。
温水プールとか、体育館とか、トンネルの中で話している感じ
と言ったら伝わります?
今回はリハーサルなしで、ぶっつけ本番でしたので
よしっ。と、ここから、話し方を変更。
いつもより、背中を使って、大きく振りもつけながら
声を、会場のすみずみまで、
まっすぐ届けるような勢いで話します。
声に、エネルギーを乗せて
周囲のザワザワを押し返すような気持ちで。
声に力を乗せて喋っています。
これ、一般的な会議室や、ホール会場とはちょっと違う、
展示会場ならではの特殊体験でした。
これだけの規模の大きな会場で話すには、
体力、その中でも特に背筋・腹筋が必要なんだなあ
と気づき、勉強になりました。
*なお運営の不備などではありませんので、ご安心ください。
守山の体感、耳の聞こえ方の問題だと思います。
会場はプロの運営会社による、完璧なセッティングです。
ブランディングで日本を元気に!
この日は全ての写真撮影OK、
資料もフルダウンロードできるようにしました。
前半は、ブランド・マネージャー認定協会の講義から
抜粋して「ブランドの定義」「ブランディングの定義」などをお話し。
大きな、高い位置にあるモニターに
レーザーポインタを向けています。
(赤い光で、図の中の場所を示しています)
モニター大きいですね〜。天地2メートル以上あります。
私の背丈よりずっと大きい。
頭上のモニターを見上げながら喋っています。
ちなみにこの日の衣装は、お気に入りの
ポール・スミスの水玉ブラウス。
両腕に大きなリボンがついていて、動くたびに揺れます。
大きい会場の時は、このくらい派手でも大丈夫。
ここで示している「ブランド構築ピラミッド」の図は、
ブランドと企業経営の関係をお伝えするものです。
すごくわかりやすいですよね。
同じくブランド・マネージャー認定協会の講義内容から。
企業でよく、ブランディング開始時にも
お話ししている内容です。
今回、図のデザインを当社のブランドカラー(ミント色)に
統一して、作り直しました。
「ブランド構築ピラミッド」の項目は、
ご受講いただいた皆さんのメモを取る手が
かなり動いていたのを感じました。
喋っているところから受講者の席まで
かなり距離がありますが、
動きなどはまあまあ見えています。
話に合わせて、皆さんが
頷いてくれているのも、見えています。
ブランディングすると、具体的に何が良いの?
今回の講演用に、ピクトグラムを作り直しました。
わかりやすく、可愛くできた気がします!
講演の後半は、
「今、日本の企業が抱える課題を、ブランディングで解決する」
というテーマで、今回の書き下ろしコンテンツをお話しました。
独立10年目に向けて、
自分のやってきたことの「総まとめ」のような
講演に。
ご依頼いただいてから4ヶ月、ずっと考えてきました。
そんな話ができたんじゃないかと思います。
自分としては、ひとつの山を登ったというか、
新ステージ、新領域に到達した感じもありました。
ああ、やり切った。
(またすぐ、次の山が見えてくると思いますが)
講演の最後には、日ごろのコンサル経験から、
具体的なブランディングの進め方や
企業がつまずきやすいポイントなどもご紹介しました。
講演資料は、QRコードで配布。
こんなに広い会場でも、読み取れます。
一斉にカメラの手が上がり、嬉しく思いました。
講演資料、
このブログをお読みの方にも、そっとお裾分けしちゃいますね。
↓↓↓
皆さん、ぜひブランディングに取り組んでいきましょう!
と、力強く。
以上で私の講演は終わりです。ぺこり。
ありがとうございました! ホッとした笑顔してる。
終了後、ご来場いただいた皆さんと
記念撮影もさせていただきました。
左)前職、読売広告社時代の大先輩、KITAMOO 北村俊明さん、
右)株式会社infullence 代表の土佐奈穂子さん。
お2人とも、地域ブランディングのプロフェッショナルであり
敏腕プロデューサー。
左)パワポ制作のプロフェッショナル、株式会社ミセルカ代表の、上口まみさん。
右)全国の中小企業を元気にする経営コンサルタント、
株式会社プレジデンツビジョン代表の石原尚幸さん。
ブランド・マネージャー認定協会で学びを深め、実践する
グラフィックデザイナーの安藤雅一さん。
左)今回スタッフを担当してくれた、ブランド・マネージャー認定協会
トレーナーの、藤川琴緒さん。
右)大手製薬会社でブランディング・プロジェクトのメンバーとして活動し、
間もなく協会トレーナーにも進級予定の、伊藤聡志さん。
他にも、たくさんの受講生や、クライアントさん、仲間たちが
来てくださったのですが
全員、撮影できずごめんなさい。
みなさま、本当にご来場ありがとうございました。
新しく名刺交換した方、
よかったです!とか参考になります!と
お声がけいただいた方も、ありがとうございました。
本日のスタッフ、お疲れ様でした!
写真と記録動画を撮影いただいた
フォトグラファーの鈴木智哉さん、
展示会の主催者であるインフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社の
田嶋典明さん、大橋宏貴さんにも
深くお礼申し上げます。
昨日のマーケティングテクノロジーフェア2023 #MTF東京2023 #MTF2023 講演風景。
— 守山菜穂子 ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) February 10, 2023
明るいスタッフたちと直前まで笑って話してたので、そのテンションのまま、緊張せずに楽しく講演してくることができました。やりきったー!みんなありがとう!
講演の中身は近日中に、WEBにて全文公開予定です。 pic.twitter.com/PbuKefHMBn
講演全文が「ログミー」で記事になりました!
こちらからぜひお読みください。
ブログ内 講演写真/鈴木智哉(キリンニジイロ)、藤川琴緒、上口まみ、守山菜穂子
協力/インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社、一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会、ログミー株式会社
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