私が所属する、
「特定非営利活動法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ」では、
企業での「哲学対話研修」を開始しました。
「アーダコーダ」は、
正解のない「問い」についてグループで考える「哲学対話」の
スキルやプログラムを提供するNPO法人です。
ひとつのものごとについて、
座を共有するメンバーであーだこーだと考え、
語り合うことで、
「自分の在り方」や「考え方の特性」、
「人との考え方の違い」「場の多様性」などを
学ぶことができます。
私は2014年の団体創設時から、この団体の理事をしており
主に大人向け哲学対話のファシリテーターとして
活動しています。
私の本業は、企業や個人のブランディングをお手伝いすることですが
ブランドを構築する過程で、クライアントさんに
こんな質問をすることがあります。
「その仕事は、誰のために/なんのためにやっているのですか?」
「その商品は、誰を、どんな風に幸せにしますか?」
「なぜ、それをやりたいのですか?」
「それをやると、どんないいことがありますか?」
こういう質問の仕方は、「哲学対話」の「テクニック」と言えるでしょう。
私は日頃から、哲学対話のエッセンスを取り入れて
仕事をしているのです。
さて、アーダコーダでは
昨年から、企業研修の受付を開始しました。
2016年10月には
京都のIT企業「デイアライブ」にて
創業社長と、役員以下、全社員の哲学対話研修を。
2017年1月・3月には
ガラスのトップシェア「AGC旭硝子」の中央研究所にて
社長、研究所長、希望する社員数十名を交えた
哲学対話研修をいたしました。
両研修は、アーダコーダ代表理事の川辺洋平と私が
講師やファシリテーションを努めさせていただきました。
対話の様子をレポートに書きましたので、
アーダコーダのホームページをぜひご覧ください。
「デイアライブ」レポートはこちら(下の画像をクリック)
「AGC旭硝子」レポートはこちら(下の画像をクリック)
哲学対話は海外で100年以上の歴史があり、「企業の中で哲学的な話をしよう」という取り組みは、特に新しいものではありません。
ただ近年、企業活動が多様化する中で、「今日・明日の仕事の話をするのも良いけれど、もっと未来の話をする場を作りたい」、「今、稼がなきゃということに集中しがちなので、もっと大きな話をしよう」という風潮が生まれ、「哲学対話」を企業で取り入れたいというリクエストを多数頂くようになりました。
「doing philosophy(ドゥーイング・フィロソフィー)」。自分が哲学をすること。日々の暮らしや、今日の業務の中で「そもそも、これってこうなんじゃないかな」と、思っていることをポロッと言ってみる。そして、みんながどう思っているのか、一緒に考える。
アーダコーダでは、ビジネスシーンで「考える力」をつけるための企業研修に、これからも積極的に取り組んで参ります。
(アーダコーダ AGC旭硝子 研修レポートより抜粋)
アーダコーダでは、レベルに合わせて2つの研修メニューを提供しています。
なんでも話せる組織をつくる
「ビジネス哲学対話ベーシック研修」
自燃型のチームをつくる
「ビジネス哲学対話アドバンス研修」
詳しくは団体ホームページからお問い合わせください。
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