4月生まれの私にとって、
ダイヤモンドは「特別な石」。
「誕生石」というものの存在を知った、小学生の頃には
百科事典でダイヤモンドのページを眺めつつ
憧れたりしていました。
Illustration by Naoko Moriyama
例えば、パール(真珠)が
「優雅」「高貴」「白」「清らか」「女性らしさ」「海」
などを象徴しているのに対して。
ダイヤモンドは、
「完全無欠」「強い輝き」「光」「透明感」「貴重」
「エネルギー」「大地」などの言葉が似合います。
誕生石がダイヤモンド。
これって、すごくカッコいい。
と、子供心に思っていました。
そして、ダイヤモンドといえば
「愛」「永遠」という言葉もイメージされます。
キャッチコピー『ダイヤモンドは永遠の輝き』が有名な
デビアスや、
「立て爪」のエンゲージメントリングを発明したティファニー。
有名ジュエラーの時間をかけたマーケティングに、
10代で既に影響を受けていたようです。
さて、本日から
「池田美樹と守山菜穂子のBeautiful 40’s(ビューティフルフォーティーズ)」
という企画が始まりました。
「40代」をテーマに、先輩エディターの池田美樹さんと私が
トーク&リレーブログを繰り広げて行きます。
このサウンドマガジンの第1回目、私は
女の「シワ」と「ダイヤモンド」の関係について
お話ししました。
25歳の時に先輩編集者からこの話を聞いて、
誕生石のダイヤモンドに憧れていた小娘は、
「ああ、ゆっくりダイヤモンドが似合う女性になろう」と思ったのです。
この先の人生をずっと使って、チャレンジすることができたぞ。と。
本当に嬉しかった。
30歳になった時、自分が働いて貯めたお金で、
ファースト・ダイヤモンドを購入しました。
小さな小さな石のついた、ネックレスでした。
それから10年間で、お守りのように幾つかのダイヤモンドを買い足し、
トライ&エラーで身につけながら、現在40歳。
だいぶ自然に似合う年齢になれたかもしれません。
これから50代、60代になったらもっと似合う。
シワが深くなればなるほど、
強く輝くダイヤモンドが似合う訳です。
目尻の大きな笑いジワに、ダイヤモンドのピアス。
人を丁寧に包むシワのある手に、ダイヤモンドリング。
一生懸命、働く頭を支える首に、ダイヤモンドネックレス。
未来を想像するだけで、素敵!
40代は「若く」はないかもしれません。
でも、老けてもいない。
人生が80年あるとしたら、まだ道中、半分。
中途半端な、ビミョーな年齢なのかもしれないです。
しかし、それなりの経験がある、知性がある、
体力・気力がある、目もまだ見える(笑)、
40代なりの美がある。柔らかい肌がある。
積み上げてきた人のつながりや、蓄えがある。
人生で大切なものが幾つかある。
豊かな年代だなあと思います。
「女は40を過ぎて 始めておもしろくなる」
これは、シャネル創業者 ココ・シャネルの言葉。
シワが深くなればなるほど、輝くものもあるのです。
私は、40代を楽しんでいます。
これをお読みのあなたは、どうですか?
自分の年齢を楽しんでいますか。
本企画を、
「歳をとるのが怖い」と思っている20代・30代の後輩女性たち。
並びに、
40代や50代という年齢の捉え方がわからなくなってしまった、
同世代の女性たちに捧げます。
最後に:
女のシワとダイヤモンドのお話を、私にしてくださったのは、
ファッション編集者の梶山美季さん。
「Domani」「Precious」など大人の女性誌でご活躍された
ファッション・ディレクター。
実は、2012年にお若くして、他界されてしまいました。
いつも、
目立ちすぎない、けれど、さりげなく上質なファッションに身を包み、
上品な動きで、言葉遣いがとても綺麗で、字も綺麗で。
誠実なお仕事で、編集部員や社内外のスタッフ、取材先、取引先からも
絶大な信頼を得ていました。
大人のお姉さんで、仕事の先輩で、私のロールモデルで、メンターで、憧れでした。
本当に素敵な方でした。
私の中で、ダイヤモンドの輝きと、彼女のたおやかな笑顔が重なり、
「永遠」の印象になっています。
先輩から教わったことを、
後輩に伝えていこうと思います。
サウンドマガジン(プロジェクトは終了しました)
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池田美樹さんブログ Beautiful 40’s -01はこちらから
池田美樹と守山菜穂子のBeautiful 40's
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