守山菜穂子 | Mint Days

ブランドコンサルタント 守山菜穂子のブログです。

「自信」のつくり方|Beautiful 40’s -04

大きな仕事を任された時、
就職や転職活動に面した時、
ライフスタイルの中に大きな変化があった時。


「自信がない……」と感じることがありますよね。

30代半ば、女性としても、仕事人としても、
あらゆる面で自信を失った私は
暗中模索で、自分探しの「旅」に出てしまいました。 

「旅」と言っても、
本当に海外を放浪するとかそういうことではなく(そんな勇気もなかった)。
私の場合は、習い事とか、自己啓発本をたくさん読む、
勉強、セミナー、お坊さんの法話を聞く、占いとか。
仕事をしながら、東京にいてできる、
あらゆることを、ジタバタと、していました。

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Illustration by Naoko Moriyama

 

そんなことを続けていたある日、
自分の中に、拠り所となる
「棒」の存在を感じたのです。

自分の中の「棒」につかまって、次のステップに行く。


その「棒」につかまって、棒高跳びのように、高く飛ぶ。

手すりか、棒高跳びの「棒」が、
自分の中心にタテに刺さっている。

そんなイメージです。

「前にこれはやったことがあるから、
 『棒』につかまって、次もやってみよう。」

「これはきっと、もう身についているから、
 『棒』に負荷をかけて、えいや!っと次の段に登ろう。」

2本の足に加えて、精神的な柱が、
体内にもう1本できたように感じました。

柱は、丹田(たんでん・おへその下あたり)から大地に向かって生えています。
上は、背筋を通り、脳天を突き抜け、空につながっています。
そんなイメージです。

 

やがて、ふと
この「棒」には、一般的な名前がついていることに気付きます。

「自信」という名前でした。

 

棒につかまる、強い力は「勇気」です。

棒が弱々しいと、つかまる気もしないし

たとえ棒があっても、自分がキッチリつかまっていないと

落ちてしまいます。

自分の中に、拠り所があること。これが自信。

それにつかまって行こうとする、強い意志の力が、勇気。

どちらも、自分の中にあるのです。

 

エディターの池田美樹さんと毎月お送りしている「Beautiful 40's」
4月は
「スキンケア断捨離」の話をしました。

思えば私、30代の頃はずっと肌に自信がなかったのでしょう。

外へ、外へと、解決策を求めようとしていました。

不安定になってしまった自分の肌に対して、

毎日イライラ、カリカリして。
高級化粧品を、いくつもいくつも、重ねて塗って。

濃厚なクリームやオイルを朝晩こってり塗って、

それでも乾いて仕方がない。


美容皮膚科に通って。

ビタミン剤やサプリメントをたくさん飲んで。

日焼け止めを塗りたくって。

拡大鏡で、シミを見つけてはため息。

シワを見つけては、再びため息。


「もう、女として終わりなのか……」
そんな言葉が頭を横切るような日々でした。

どんどん肌が衰えていくのが
、怖くて仕方がなかったんです。



 

音声ブログでもご紹介したのですが、

私は、偶然読んだ2冊の本をきっかけに、

こういう「行き過ぎた美容行為」のほとんどを

ゆっくり止めて行きました。

その2冊とはこちら。

「水だけ洗顔で、一生美肌!
 のべ100万人の肌をみてきた皮膚科医が教えます」
平田雅子・著
小学館、2011年5月刊

目白にある女性専門外来『私のクリニック目白』院長、
平田雅子先生の著書。
タイトル通り、洗顔料も石鹸も使わない
「水だけ洗顔」を推奨する、スキンケア術の本です。

もう他に頼るものがなかった私は、

この本の影響を受け、思い切って化粧品をグっと減らし、

洗顔料を減らし、石鹸を使う量を減らしていきました。

本書発行直前、2011年の3月に東日本大震災が起き

「モノを買うこと・たくさん持つこと・使うこと」に対して

罪悪感を持ってしまったのも、
影響していたと思います。

 

もう1冊はこちら。 

「すっぴん美人の教科書」
南沢典子・著
PHP研究所、2013年12月刊

Kindle版はこちら

あきゅらいず美養品・南沢典子社長の著書。

まず何よりも、取材で知り合った、40代後半の南沢さんの
「透けるような美肌」に圧倒されました。

この本では「化粧品をなるべく使わない」ことが
推奨されています。

化粧品会社の社長さんなのに、使わないことを勧めるなんて
不思議だなあ。と思いながら
私は、年末に3日間の「スキンケア断捨離」を試してみました。

石けん類、スキンケア、メイクアイテム、ヘアスタイリング剤も、
一切、使わない3日間。

その初日、近所まで外出した私は、
頬に風が当たるのを感じて、びっくりします。

「あっ、肌と風が触れ合ってる」と思いました。

「肌は、自分のものだ」
「肌は、自分の外ではなく、内にあるのだ」と感じました。

 

最初の話に戻ります。

自信とは、「外」ではなく、「内」に持つもの。
拠り所は、外でなく、自分の中にある。

化粧品やサプリメントという外の世界に「頼る」ことをやめたら
私の肌は、「自信」を取り戻し始めました。


もちろん、30代の時よりは
「加齢」……つまり時間分の衰えが確実に加わりました。

シミも、シワも、増えました。

食生活の乱れは、すぐに肌に影響します。

長時間のパソコンや、睡眠不足、運動不足も
すぐ肌に出てしまいます。

それでも、「何かを塗れば解決する」のではなく、

「肌は、自分の身体の一部だ」と考えることで
対処方法が全く変わりました。

 

今は、肌が不調だったら「運動しよう。」と考えます。
または、綺麗な空気を吸いに、自然豊かなところに行こう。
ビタミンたっぷりの果物を食べよう。
ゆっくりお風呂に入って、大好きな白いベッドで、ゆっくり寝よう。
こんな思考回路になりました。

あの頃より、今の方が「肌に、自信がある」と言えるのは
こんな風に「生き方」が変わったからです。

 

私は、自分の肌を、身体を、信じている。

この感覚は、とても心地よいもの。

肌のあり方や、揺らぎは、本当に人それぞれなので
「正解」はないと思いますが
この文章が、あなたの肌づくり、
そして、「自分への自信」づくりの参考になれば、幸いです。

 

 「化粧品を減らす」という考え方が気になる方への参考記事:

 

2017年4月18日、追記。

 

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