2016年7月から、2017年1月まで
東洋大学PPP研究センター主催の
「地域ブランディングセミナー」に登壇しています。
7月に第1回目を開催し、9月に2回目の講座を終えました。
全4回の講座となります。
場所は、東洋大学大学院の「大手町サテライト教室」。
箱根駅伝を始め、各種スポーツ大会で見慣れた
東洋大学の紺地のロゴが掲げられていました。
事務所内には、駅伝の沿道で応援する人が振っている
小さな校旗も飾ってありました。
今回、ブランド・マネージャー認定協会による
地域ブランディング用のオリジナルテキストを
新たに作成しました。
受講者は、地方創生に携わる方々。
岩手、大阪、愛媛、長野など
全国からご参加いただいています。感謝。
ワークに取り組む受講者のみなさん。真剣です。
日頃、私は
「企業・商品・サービスのブランディング」や
「人のブランディング(パーソナルブランディング)」を
専門とするコンサルタントとして、
ブランド施策のガイド役を仕事にしています。
しかし、この一連のセミナーでは
用語をすべて「地域ブランディング」に置き換えました。
「消費者・顧客・クライアント」→「観光客・移住者」に。
「企業・自社」→「自治体・団体」に。
「売り上げを上げる」→「交流人口UP」「定住者UP」ひいては「納税UP」。
事例も、ほぼ全てを地域ブランドに差し替えました。
いつもは「マクドナルド」や「ソフトバンク」「ティファニー」など
誰もが知っている有名企業を中心に、
わかりやすく事例を出しながらお話ししていますが
ここでは「魚沼産コシヒカリ(JA全農新潟・ネーミング)」
「くまモン(熊本県・キャラクター)」
「そうだ、京都行こう(JR東海・キャッチコピーと音楽)」
などの事例が刺さります。
集客や盛り上げに成功している地域は、
やはり、その施策に
たくさんのブランディング・メソッドが盛り込まれているんですね。
施策を分解してみるとわかります。
講座の受講者は、
地域創生のプロフェッショナルばかり。
全国の自治体職員や、
地域ブランディングを手がけるコンサルタント、研究者、
建築関係者や、広告関係など。
大学院でPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ:公民連携)を
教えている先生なども参加していて、
誠に緊張しました。
基本的に、難しい仕事ほど燃えるタイプではありますが…
今回は、無事に終わってホッとしました!
また、受講者の方の
郷土愛と、地域を盛り上げたい、発展させたいという
強い思いにふれ
とても羨ましく思いました。
というのも、
私は千葉生まれ・千葉育ちで、今は東京在住なのですが
親もすでに東京に越してきてしまい
いわゆる「故郷」がない状態なんですね。
父方の親戚は、東京。
母方の親戚は新潟にいるので、新潟は「親戚のいる町」ではありますが
「故郷」と呼ぶほどはなじみがない。
都心に住んで、働き、遊んで、四半世紀。
すっかり東京が「故郷」なのです。
だからこそ、
「電車が通っていない街だけど、美味しいスイカがある街なんです!」
「とにかくバラエティ豊かな魚がたくさん取れるんです、隣の街との差別化が難しいけど」
こんな受講者のお話に、
「むしろ行ってみたい」と素直に思ってしまう
「永遠の旅客」である私。
どの地域も愛おしく、
私から見ると、豊かな特性がたくさんあります。
この講座が、みなさんが大切にしている街を知ってもらえる
きっかけになれば、嬉しいと思いました。
次回は11/30(水)
特産品を使った商品開発の事例紹介と、
ブランディングの手法を使った商品開発ワークショップを
同じ場所で開催します。
まだ告知ページができていないので、
ご興味があるかたは、以下のフォームからご一報ください。
告知ページができ次第、ご案内いたします。
7月の告知ページはこちら
9月の告知ページはこちら
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