初夏のある日、
「100年の旅(Hundred Years of Life)」という
素敵な絵本をいただきました。
第一印象は「わあ、イラストいっぱいの、
キレイな本だなあ」。
マットな質感の装丁も、とっても綺麗。
何も先入観なく、冒頭から読み始めました。
こんなふうに、大きなイラスト。
手描き文字の冒頭に、数字が振ってあります。
12……あたりで
「あれ、人間がだんだん成長しているな」と気付き
20 で、「あ、この数字は年齢だったのか!」と理解。
よく見たら、書籍の帯にちゃんと
説明が書いてありました。
「1歳1ページ、
あなたの年齢はどんな世界が見える?」
29歳
やっとわかったのは、土曜の夜、
家でひとり、静かに落ち込まず過ごす方法。
43歳
ひとりで心地よく過ごすことも学んだ。
私は今、45歳なのですが
緊急事態宣言下、家で過ごす中
まさにこんな気持ちです。
そうか、家でひとりで心地よく過ごす。
これは40代になって得られた心境だったかもしれない。
などと気付きます。
58歳
ときに、日々のことがとても大変に思える。
確かに、
アラ還(アラウンド還暦)の先輩方が
時々、そんなことをつぶやいているのを目にしています。
でも、ダンスしたりして、楽しそう。
78歳
新しいテクノロジーにも触れてみたい。
自分がそう言い出すことが
容易に想像できます。
30年後のテクノロジー、何が起こっているんだろう?
イラストには、一緒にいて教えてくれる
かわいいお嬢さんが
描かれています。優しい感じ。
私には孫はいないので、
もしかすると(今、小学生の)姪っ子の娘?
もしくは、ボランティアさんとか
介護してくださる方なんだろうか……。
家の近所にこんな若いお友達が
いたらいいのに。
こんな感じで、この本は、人生の晩年まで進みます。
最後は……
ぜひ、ご自分の目で確かめてくださいね!
私は、これから迎える
50代、60代、そして100歳までの人生を
こんな気持ちで過ごすのか、と
心構えもできてしまいました。
そりゃ、長い人生、いろいろあるだろうけど
晩年まで、人生はそれなりに楽しいみたいで、
良かった。
心がスッと軽くなる本でした。
年齢を気にしていたり、
「老けるのが怖い」と思っている人に
ぜひ!読んで欲しい1冊です。
あと、この本の素敵なところは、
10代から100歳代まで、
どの年齢の人が読んでも、とっても面白いだろうな
というところ。
著者はドイツ人の雑誌編集者、ハイケ・フォーラさん。
イラストは、イタリア出身ベルリン在住の
ヴァレリオ・ヴィダリさん。
2018年にドイツで出版され、
14カ国以上で翻訳されたベストセラーとのこと。
日本版は今年、2020年の2月に出版されました。
読んだ後に、家族、パートナーやお友達と
感想を話し合ったりできると
すごく楽しいんじゃないかな。
プレゼントにも最適!
今回ご紹介したのは、私がグッときたページですが
Amazonのページに、
他のイラストもたくさん掲載されています。
どのページが刺さるかは、
人によりだいぶ違うと思うなあ。
「100年の旅」
著=ハイケ・フォーラ、イラスト=ヴァレリオ・ヴィダリ
翻訳=前田まゆみ
2020年2月発行、かんき出版
Amazonはこちら:
Kindle版はこちら:
タブレットなど大きな端末で読んだら
イラストがグッと鮮やに見えて、すごく素敵かも!
人生が何年になるかは、誰にもわからない。
今日、死ぬかもしれないし
120歳まで生きるかもしれません。
それでも、長くなるかもしれない人生を
畏(おそ)れることなく
その時々に楽しみを探しながら、
歩んでいきたいと思っています。
All Photo by Naoko Moriyama
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