中小企業庁は2020年6月10日、
取引先との共存共栄関係を築こうと考える企業経営者が
自社の取引方針を「パートナーシップ構築宣言」として
策定・登録できる、
新たな枠組みを創設しました。
この考え方に賛同し、
弊社、株式会社ミント・ブランディングでも6月21日、
「パートナーシップ構築宣言」を発表しました。
今回のブログは、この宣言までの経緯を
書きたいと思います。
私は独立起業する前、
16年間、会社員だったのですが
その時に、とても大切なことを教わりました。
「発注先の企業を、<業者扱い>するな」
「発注先を<業者扱い>する人間は、
クライアントに<業者扱い>されるぞ」
これは、当時勤めていた
広告会社、出版社の両方で、
20代の頃、とても厳しくしつけられました。
広告会社・出版社の発注先といえば、
印刷会社、編集プロダクション、デザイン会社、
イベント会社、写真スタジオ、
動画・WEB・販促グッズなどの制作会社がメイン。
あとはロケバスさん、お弁当屋さん、
デパートの外商さんなどもありました。
私がいた部署にはたくさんの発注権限があったので
たくさんの仕事を発注していたし、
取引先からの請求書を、毎週、切りまくっていました。
どの取引先も、クリエイティブな仕事をされていたし
スタッフは一流の素敵な方々だったし、
立派な機材を持っていたり、知識があり、頼れる関係でした。
彼らがいなければ、私の仕事は回らなかった。
私がいた会社の仕事も成り立たないわけで
まさに「パートナー」でした。
幸い、私が勤めていた広告会社、出版社の営業部門を
「業者扱い」するクライアントもあまり多くなく(たまにいたけど)、
メーカーさんや、サービス会社から
数千万円〜数億円の広告発注をいただくときも
10万円の小さな案件の時も
常に、対等に話してくださるクライアントばかりでした。
だから私は、今も<業者扱い>という言葉が
嫌いだし、古くさいなあと思います。
正直、その感覚もよくわかりません。
その後、2014年に独立起業し、
現在は1人で、吹けば飛ぶような小さな会社を経営しています。
ここでも、<業者扱い>をを受けたことはありません。
技術や歴史を持つもの同士、
各業界のプロフェッショナル同士、
お金の流れはいろいろあれど、
一緒にパートナーとして仕事をしたい。
お相手が東証一部上場企業であろうと、
独立したばかりの個人事業主であろうと、
対等な関係性を作ることを心がけています。
また、発注先も最近は少しずつ増えてきましたが
パートナーだと思っているので
<業者扱い>はしていないと思います。
(スケジュールの無理とかは相談するけど……!)
(助けて〜、手伝って〜と言うことはあるけど……!!)
ということで、
今回、中小企業庁が発表した
「パートナーシップ構築宣言」、
私は心から「いいなあ」と思ったので、
自分で執筆してみました。
株式会社ミント・ブランディングの
パートナーシップ宣言はこちら(PDF)
中小企業庁では、引き続き登録企業を
募集しています。
「今の取引先や発注先と、より良い関係を築きたい」
「今の関係は理想的ではないので、現代的に変化させたい」
そう感じている経営者の方、ぜひご登録ください。
スタッフが大勢いる会社さんは、
この登録をもとに、取引先や受注先との関係性について
社員一同で話し合う時間をとると良いと思います。
パートナーシップ構築宣言の
ポータルサイトはこちら。
これが、
あたり前のスタンダードになればいいなあ
と思います。
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