2013年9月7日、深夜。
あの夜の熱狂を覚えていますか。
国際オリンピック委員会(IOC)総会が
アルゼンチンのブエノスアイレスで行われ、
2020年のオリンピック・パラリンピックが
「東京」に決まった夜。
翌朝、オリンピック委員会のツイート。
Hello Tokyo #olympics pic.twitter.com/Yl6dkCFeal
— Olympics (@Olympics) 2013年9月7日
2020オリンピック・パラリンピック誘致に際し、
「新・国立競技場」は、
当初はザハ・ハディッドのデザインで行く予定でしたね。
この未来的なデザインに世界が騒然となりました。
そして、その朝の私のツイート。
2020年、自分はこういう仕事をしていよう。と、イメージする朝。おはようございます。
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2013年9月8日
この時、私はまだ出版社の社員でしたが
実はこの日が、
独立を決意した朝でもありました。
「ヘリテージゾーン」=千駄ヶ谷の「国立競技場」と「東京体育館」、代々木公園の「代々木競技場」、九段下の「武道館」、竹橋「皇居外苑」、有楽町「東京国際フォーラム」、両国「国技館」。いつものあの場所で、世界最高の試合が行われるんだな。たのしみ。
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2013年9月8日
もう一度Tweetします。オリンピックと共に、パラリンピックが来ます。数十万人の障がい者が東京を訪れ、車いすや白杖を繰って、地下鉄に乗り、ショッピングに出かけ、レストランに繰り出し、 トウキョウのヒトにコミュニケーションを求める。さあ私達、これに対応できるようにならなくては。
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2013年9月8日
それから英語も通じない多くの外国人が、数百万人、訪れます。バリアフリーを整えて、道を平らにすれば良い?数カ国語の表記を並べれば良い? そうではなく、手が必要なひとがいたら自然に周囲がお手伝いできるような、仕組みに頼らず心でカバーできるような、そんな東京になる必要があります。
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2013年9月8日
翌年。
2014年の2月に、私は独立起業して
初めての事務所を、国立競技場がある
千駄ヶ谷(せんだがや)駅の近くに構えました。
2020年に向けて、ユニバーサルデザインと
もともと仕事にしていたブランディング・マーケティング・広報の
仕事を組み合わせて、
新しい仕事を作ろうと、静かに燃えていました。
千駄ヶ谷は、JR新宿駅と、原宿駅という
2つのビッグステーションに挟まれながらも
昔ながらの東京の住宅街の風景を持つ、
静かな、小さな駅です。
新宿、渋谷、六本木、赤坂というビジネス街を繋いだ
四角形のちょうど真ん中あたり。
アクセスが良いこの立地と
都心を忘れさせる広い空、静かな街並みに惹かれて
この地を最初の事務所に決めました。
2014年1月末日
本日をもって、会社を退職します。13年8ヶ月の最終日。
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2014年1月31日
2014年2月
◆お知らせ◆ フォロワーの皆さまへ。私は1月末をもって小学館を退職し、フリーのプロデューサーとして独立いたしました。これからも変わらず、自分のアンテナに引っかかったことをジャンル問わずツイートして行きたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2014年2月5日
ご報告。ミント・クリエイティブという屋号で、少しずつお仕事はじめてます。 pic.twitter.com/HrB8E178so
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2014年2月18日
最初は、個人事業主で
ミント・クリエイティブという屋号でした。
それは、人をときめかせるか。
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2014年2月20日
それは、人を幸せにするか。
…「売れるか」「儲かるか」じゃなくて、商売の原点に戻ろうと思う。
こんなことを毎日考えながら、
千駄ヶ谷の街を歩き始め
仕事を少しずつ開始しました。
2014年7月
夏の空です。渋谷区千駄ヶ谷の裏通りに、こんなほっこりする風景。 pic.twitter.com/1aWxqOSEuj
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2014年7月2日
2014年8月
取り壊しが決まった国立競技場。真西の位置に位置に据えられた「1964」オリンピックマークは、西日を受けてまばゆい黄金色に光っていました。日本のグラフィックデザイナーの元祖、亀倉雄策氏(1915-1997)によるデザイン。 pic.twitter.com/TxeuqqCceC
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2014年8月7日
2014年12月
千駄ヶ谷・鳩森神社にて。銀杏が綺麗でした。半分散りかけでした。 pic.twitter.com/uY9dpxyhjM
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2014年12月10日
2015年3月
わー、国立競技場、バリバリ解体中だよ! 千駄ヶ谷なう pic.twitter.com/8cBbF2Mqfs
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2015年3月23日
千駄ヶ谷で見かけた、木瓜(ボケ)の花の生垣。綺麗だった pic.twitter.com/y4pS2t7ctE
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2015年3月25日
2015年6月
千駄ヶ谷の街を歩いていて、すごく良い香りがしたから辺りを見回したら、この花。ヤエクチナシ。 pic.twitter.com/JxQU1PUGb8
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2015年6月12日
2015年10月
オフィスを千駄ヶ谷に決めたのは、空が広いからです。東京体育館の上、レースのような繊細な雲。 pic.twitter.com/537rwJwAPA
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2015年10月2日
2015年12月
「アンビルド(建てられない)の女王」こと
ザハ・ハディッドの設計が予算的に不可能ということで、
再コンペになり
新・国立競技場は、隈研吾さん設計の案に決定しました。
この時点で、旧競技場の解体は、ほぼ終わっていて
競技場跡地は更地になっていたと記憶しています。
2016年10月
朝焼けの千駄ヶ谷。
中央のフェンスは、向こう側の神宮球場です。
まだ仮囲いも低く、国立競技場の建物は道路から見えません。
地下の工事をやっているようです。
2017年9月
上物の建設が始まった!
ある日、突然現れた、たくさんのクレーン車。
まるでキリンの群れのようです。
そこから急速に建設が進み、近隣住人も驚くほど
すごいスピードで立ち上がって行きました。
2017年10月
「村上春樹さんノーベル文学賞受賞カウントダウンナイト@千駄ヶ谷 鳩森神社境内」このイベント、毎年やってるみたい。毎年気になってる。 pic.twitter.com/AfzUwVoFB3
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2017年10月4日
2017年11月
オフィス近くの千駄ヶ谷GOOD MORNING CAFE 久々に来た。撮影、ランチ、からのコーヒー。 pic.twitter.com/qzc2PO5pxH
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2017年11月28日
2017年12月
仮囲いを超えて、建物が顔を出しました。
思わず、ビルの屋上に上がって中の様子を撮影。
10階建の建物ぐらいありそうな
ものすごい大きさのクレーンです。
足元に警備員さんがいるの見えますか?
千駄ヶ谷。新国立競技場がこんなにできあがってる!
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2017年12月27日
東京オリンピック・パラリンピックまで、あと2年半。 pic.twitter.com/xqTGGOKHpy
新国立競技場。大きくて写真に入りきらないので動画で撮ってみた。もう下部の骨組みほぼできていて、今はかなり上の方をやってる。スタンドもできあがってる。 pic.twitter.com/w0VgUVuX1U
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2017年12月27日
そして今年。
2018年6月
千駄ヶ谷、東京体育館前。
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2018年6月21日
空が広い。
そしてびっくりするぐらい、一面のむらさき。 pic.twitter.com/miWiqV3LHK
ううー! 大好きなカフェ、千駄ヶ谷のグッドモーニングカフェ(本店)が8月にまさかの、2度目の閉店。
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2018年6月21日
今度は、東京体育館の中の敷地がオリパラの選手村か取材基地かになるそうで、都からの召し上げ。「絶対に2年後に戻って来ます!」ってスタッフさん。
オリパラは千駄ヶ谷の街を変えるなあ。 pic.twitter.com/8GXDqEQL5O
2018年7月
都心で野良ネコを見たのは久しぶりだなあ。渋谷区千駄ヶ谷、国立競技場の建設地付近にて。コンクリートにべったり、ぐったり、暑そう。 pic.twitter.com/OqnZM3jk7i
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2018年7月1日
本日の東京・千駄ヶ谷、新国立競技場です。だいぶ立ち上がって来た。近くに立つと圧倒的な大きさです。 pic.twitter.com/nep77z4MJs
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2018年7月3日
毎日新聞のウェブサイトに
千駄ヶ谷の空撮写真が掲載されているのを発見。
事務所は、競技場横にある大きめのビルに隠れて
残念ながらちょうど写っていなかったのですが
このへんです。
競技場は、すでに外側の骨格ができ上がり
内側の工事をしているのがわかります。
そして本日、
2018年7月も終わりの風景は
こんな感じ。
本日の、千駄ヶ谷。
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2018年7月30日
新国立競技場。
骨組みが綺麗に見える場所を見つけました。
日本を代表する建物を作っている、という、迫力がすごいです。 pic.twitter.com/hl9GQdFUb5
蝉の声と、建設音が混じる国立競技場前。 pic.twitter.com/C4I4bJypdZ
— 守山菜穂子/ブランドコンサルタント (@nao_moriyama) 2018年7月30日
事務所の前の通りもすっかり
競技場の鉄骨で行き止まりになってしまいました。
ここ1年半ぐらい、事務所の前の通りは
ずーっと工事中。
水道管を入れ替え、ガス管を入れ替え、
と、大規模なインフラ工事が続いています。
さて、独立してからの千駄ヶ谷での毎日を
ツイッター投稿で振り返ってみたのには
理由があります。
2018年8月に、事務所を移転することになりました。
競技場の完成を待たずに、この地を離れるのは寂しいのですが
2018年下期からは
新しい場所で、新しいことを始めます。
新事務所は、表参道駅から徒歩6分、
表参道ヒルズの裏手あたり。
東京の、そして世界の最新トレンドが集まる場所に
新しい事務所を見つけることができました。
オフィスと、コンサルティングルーム、
また撮影やセミナーなどで多目的に使える
念願の、小さなスタジオを作りました。
現在、最後の内装セッティングと、
引越しの準備中。
整いましたら、また、こちらのブログでお披露目します。
国立競技場が完成したら
真っ先に遊びに来ます。グッバイ、千駄ヶ谷。
【関連記事】
日経リサーチのウェブサイトに、
2020年東京パラリンピックとユニバーサルデザインに関する
コラムを寄稿しました(2017年11月21日)
2020年、パラリンピックが東京にやって来る! | 日経リサーチ
こちらの記事もどうぞ